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歯科医が指南。歯磨きは3分以上しないと意味が無い!?

突然ですが皆さん、歯磨きは得意ですか? 「得意も何も、毎日歯を磨くのは当たり前でしょ」なんて声も聞こえてきそうだが、実は筆者は歯磨きが大の苦手。理由は奥歯を磨いているときや口の中に泡が溜まったときに軽く吐き気を催すからなのだが、歯磨きにあまり時間を掛けたくないのが本音だ。 一体皆はどれくらい時間を掛けているのか疑問に思い、「おしトピ by 教えて!goo」の「歯磨き、1回何分ぐらいしてますか?」という質問を覗いてみた。 多かったのは「3~5分」という回答だが、かなり個人差が大きく、「何秒とかの世界」(デメタンさん)という人から、「朝晩録りためた映画を観ながら1回30分かけて念入りに歯磨きしています」(chika1o22さん)なんていう人も! また、「10分以上。テレビを見ながら一本ずつしっかり磨きます」(biscotteさん)のように「ながら磨き」や、「微量な電気が流れる歯ブラシとかで磨いています。たまに重曹などでうがいなどもしています。たまに音波ブラシで寝る前に磨くと明け方の口のネバつきがすごく少ないですねぇ」(パンプさん)など、さまざまなグッズを用いて歯を磨いているというコメントも多数寄せられた。 ■歯磨きに必要な時間は最低3分! 最低でも、歯磨きは何分以上する必要があるのだろうか。歯科医師の小谷田先生にお話を伺った。 「お口の中の状態や歯列、生活習慣によってブラッシングする時間は異なりますが、一般的に最低でも3分は必要だと思われます」(小谷田先生)歯科診療ユニット あまり短すぎると歯の汚れをしっかり落とせないので、3分という時間は守りたいもの。しかし、長ければ長いほど良いのかといえばそういうわけでもなく、 「長時間磨いても、しっかり汚れが落ちていなければ意味がありません」(小谷田先生) と話す。一回一回の歯磨きを疎かにしたり、きちんと磨いているつもりでも正しい方法で磨けていなければ時間が無駄になることに。それどころか、落としきれなかった歯垢(プラーク)が虫歯や歯周病、口臭を悪化させるので注意が必要だ。 「一人一人に合ったブラッシング方法や歯ブラシの種類がありますので、ドクターや衛生士さんにブラッシング指導を受けてみてはいかがでしょうか」(小谷田先生) 子どもの頃は学校などで正しいブラッシング方法を習うものの、いつのまにか自己流になっている人が多いのでは? 大事なのは、量より質。定期的に歯科医院でクリーニングをしてもらえば、戒めにもなり良いのではないだろうか。 ●専門家プロフィール:小谷田 仁(こやた ひとし) 医療法人社団審美会 青山審美会歯科矯正クリニック院長。日本歯科大学卒業後、アメリカのハワード大学・矯正科大学院に入学。矯正の専門医の資格取得後、同大学大学病院歯科矯正科での勤務を経て帰国。舌側矯正を日本で初めて臨床に取り入れ、症例数は4000件を超える。
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8020ヨーグルトとお口の健康!

お口の中のばい菌・・・とプロバイオティクス ヒトの口の中(口腔内)には、多種類の微生物、通常700~800種類の微生物が生息しています。これを口腔内微生物叢、またはオーラルフローラ(oral fl ora;口の中のお花畑の意味)と呼びます。口腔内に存在するオーラルフローラは、すべて病原微生物で構成されているわけではありません。確かに、オーラルフローラには、生後6ヶ月くらい、すなわち歯の萌出前後に水平(垂直)感染すると考えられているミュータンス菌や、その他の歯周病原細菌などのような、いわゆる病原微生物とされるものも存在しており、さまざまな口腔疾患や全身への感染などを引き起こすことが知られています。しかしこのような病原微生物以外に、たとえば出生時産道から口腔内保菌されるとされているカンジダなどの日和見菌や、oral commensalと呼ばれるヒトと共生することができる微生物もオーラルフローラを構成しています。お口の中では腸内と同じようにいわゆる悪玉菌と善玉菌が混在して、お互いに縄張り争いをしています。そういうところに善玉菌を入れることでむし歯や歯周病になりにくくできないか・・・そう!お口にもプロバイオティクスを応用できないかといい菌を探すことにしました。 お口の中で菌たちは縄張り争いをしている→善玉菌を増やすことで、悪玉菌を減らそう! 強い善玉菌を探そう! 昔、歯科診療をするため、ある病院に行っていましたが、そこの入院患者さんで十分な歯磨きができていないにもかかわらず、むし歯になったことのない方がおられました。このようにむし歯のないヒトの場合、①唾液の性質が良い、②歯が強い、③むし歯菌がいない、ことが考えられますが、ひょっとするとこのような人の口の中には、むし歯菌に対して抗菌効果の非常に強い乳酸菌がいるのではないかと考え、むし歯になったことのない人から唾液を集めて、そこから乳酸菌を42菌株集めました。その中で歯周病菌、むし歯菌そしてカンジダ菌に高い抗菌性を持ったLactobacillus rhamunosus(L8020 )菌を見つけました。 8020ヨーグルトの効果 このL8020菌を使って作った8020ヨーグルトとプラセボヨーグルト(効果のないヨーグルト)を学生50人で2週間食べてもらい検証した(Randamized clinical trial; ランダム化臨床試験の)結果、口腔内のミュータンス菌は平均83%減少し、代表的な歯周病菌4種類を40~95%減らしました。現在、L8020菌が出す抗菌物質には、歯周病菌の(内)毒素を不活性化する作用があることも分かって来ました!歯科医療機器 歯磨きが困難な人や、人よりもむし歯・歯周病になりやすくて困っている人などの一助となればと思っています。ただ、あくまでブラッシングがプラークコントロールの基本ですから忘れないでください!
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悪性虫歯が急増!『ためしてガッテン』で歯を守る新常識を紹介する

2月11日(水)放送の『ためしてガッテン』(NHK総合 毎週水曜 20:00~20:43)で、ゲストに清水ミチコ、志垣太郎、山瀬まみを迎え、今急増中の厄介な「悪性虫歯」を特集する。 同番組では、ふだんの生活の「なぜ?」「どうして?」について、最先端の科学とユニークな実験で試し、合点がいくまで徹底調査。今回は「歯が抜ける!30代からの悪性虫歯&入れ歯の新常識」を放送する。虫歯も歯周病もないし、ここ数年歯医者には行っていない。実はそんな人こそが要注意だ。この、悪性虫歯は、痛みがほとんどないので油断してると、周囲の健康な歯まで道連れに次々と抜けて一気に歯を失う羽目にもなりかねない。(超音波スケーラー) 一方で、「入れ歯の自分は安心」という人も、歯の土台となる骨やあごが溶けてしまい、入れ歯すら使えなくなるケースもあるという。番組では、歯を守るための新常識を徹底紹介する。
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根管治療の専門医が行っている最新治療法と一般歯科との治療の違い

根管治療をしてもらっているが消毒だけで前に進まない、何度治療をしてもらっても腫れを繰り返してしまうなどいつまでも治らない治療に不安を感じている方も多いのではないでしょうか。根管治療とは歯の神経が死んでしまった根の中を消毒し、長く使うための治療です。しかし、実は根管治療は根管治療専門医が行わないと治る確率がかなり低くなってしまうのです。根管治療専門医では見えない部分を見える状態にして治療を行っているのです。今回は根管治療専門医が行っている最新治療法と一般歯科で行っている治療の違いをお伝えします。ぜひ、参考にしてください。 1.根管治療(こんかんちりょう)とは 根管治療は歯の神経が死んでしまった時、歯の根の中を消毒し、細菌が感染しないように薬を詰めて、神経が死んでしまった後にも歯を長く使っていくための治療です。この根管治療が精密に行われるかで歯の寿命は変わってくるのです。何度も感染し、治療を繰り返せば、歯はもろくなり割れて、抜歯が必要になります。 下のレントゲンでは、根の先に膿が溜まっている黒い部分の根尖病巣(こんせんびょうそう)があります。 根管治療後、黒い部分の根尖病巣が無くなっているのがわかります。 2.根管治療の専門医が行っている最新治療法と一般歯科での治療の違い 2−1.根管を3次元的に診断するCTレントゲン 歯の根の数や形は同じではなく、人や歯によって違います。根管治療専門医では3次元のCTレントゲンを撮影して、複雑な歯の形を正確に診断してから治療を行います。 一般歯科の治療 一般歯科では2次元のレントゲンで歯の根の形を確認します。そのため根が重なっていたり、根が曲がっていたりするとレントゲンでは分かりにくいため経験や勘で治療をしなくてはいけないため治療の精度が下がります。 2−2.マイクロスコープによる超精密根管治療 歯の根の中は細く、暗く通常では見えない部分です。根管治療専門医ではマイクロスコープを使って、歯の根の中の状態を20倍に拡大することができます。今まで見えなかった根の先端まで見ながら治療をすることができるために、精密な治療を行うことができます。 一般歯科での治療 一般歯科では歯の根の入り口の部分だけを見ながら治療をします。根の先端部分までの距離を測る機械を使いながら入り口と距離だけを頼りに治療を進めていきます。そのため汚れが残っていても気付きにくく、何度も消毒を繰り返し、治療期間が長くなってしまうことがあります。 2−3.唾液による感染を防ぐラバーダム 根管治療は歯の根の中を消毒する治療です。根管内に唾液が入り込むと細菌が感染し、より悪化してしまいます。そのため根管治療専門医ではラバーダムというゴムのシートを歯にかけて唾液が歯の根の中に入り込まないようにして治療を進めていきます。詳しくは「歯の寿命はこれで決まる!歯の根の治療の根管治療と全情報を大公開」を参考にしてください。 一般歯科での治療 一般歯科でもラバーダムを使って根管治療をしている歯医者も多くいます。しかし、多くの歯医者ではラバーダムをせず、ガーゼなどで唾液を防ぎながら根管治療を行っているため、唾液が根の中に入りやすい環境で治療をしています。 2−4.歯の再生力が高いMTAセメント MTAセメントは歯を再生させる能力の高い材料です。細菌に感染してしまった根の中の汚れをきれいにしていくと、歯は徐々に短くなったり、薄くなったりします。MTAセメントを使うことによって歯を再生させ、歯を自然に治癒させることができます。 一般歯科での治療 MTAセメントは保険適応外の材料です。材料の費用だけで何万円もするために一般歯科で使うことができない材料です。そのため状態が悪い歯の根管治療は治すことができなく、症状が続いてしまうか、抜歯をするかの選択となります。 2−5.治らない歯根嚢胞は歯根端切除術 歯根端切除術(しこんたんせつじょじゅつ)とは細菌や感染源が歯の根の外に出てしまい、根管治療では治らないため、根の先の一部を切断し、根の先から薬で閉鎖することです。根管治療専門医ではマイクロスコープで確認しながら行うことができ、MTAのセメントで根の先を閉鎖することができます。詳しくは「歯根端切除術/根の治療では治らない膿の袋を取り除く」を参考にしてください。 一般歯科の治療 一般歯科でも歯根端切除術は行うことができます。ただし、マイクロスコープやMTAセメントは使うことができないため、精度が低くなってしまいます。 2−6.再植手術と歯根端切除術 奥歯の歯が根管治療で治らない場合、奥歯は骨が厚いため歯根端切除ができないことがあります。その場合歯を一度、抜歯して口の外で歯根端切除術を行い、再度歯を戻す再植(さいしょく)手術を行います。再植手術の際もマイクロスコープとMTAセメントで超精密治療を行います。 一般歯科での治療 一般歯科でも再植手術を行っているところもあります。ただし、マイクロスコープやMTAセメントは使うことができないため、精度が低くなってしまいます。(根管治療機器)…
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入れ歯で美味しく食べるために~プロローグ~

歯が抜けたままになっていませんか?歯が抜けたままになっていると、抜けた歯の隣の歯が傾いてきたり、抜けた歯と噛み合う歯がのびてきたりして、さらに噛みにくくなります。また、食べることができるものが限られてきて低栄養状態を招くだけでなく、噛み合わせが安定しないため誤嚥性肺炎のリスクが高まったり、身体の運動能力(バランス・平衡感覚等)が低下して転倒のリスクも高まります。そうならないためにも歯の抜けたところは、一般的に入れ歯を入れて補います。 入れ歯を入れてよく噛めるようになると、(歯模型) 栄養状態がよくなる 顔の筋肉のトレーニングになり、顔の表情が整う 脳が刺激を受けて働きがよくなる 唾液がたくさん出て、食べ物が飲み込みやすくなる などの効果があります。 特に「噛むこと」と「脳」の深い関係のカギを握るのが、歯の根っこの周囲を取り巻く「歯根膜」(しこんまく)という組織です。歯根膜は歯を守るクッションの役割をするとともに、歯根膜の中にある神経細胞は歯にかかる力や食べ物の量や硬軟などの情報を精密にキャッチするセンサーの役割を持っています。噛むことによる歯根膜の刺激は脳の中枢に送られ、脳はその情報に基づいて適した噛み方の指導を出しています。例えば硬いものなら回数を多くするとか、噛めなければ飲み込んだり、柔らかいものを要求したりします。しかし、歯が抜けると歯根膜も一緒になくなってしまいます。その時は口の中の粘膜や顎関節などに存在するセンサーが歯根膜の代用として働きますので、歯が抜けたままで放っておかず、入れ歯を入れて脳を刺激することが大切です。(歯科診療ユニット) このように歯が抜けて失われた機能を回復するために重要な入れ歯ですが、「食べることが困難」「味が変わった」などの話をよく聞きます。 いつまでも美味しく食べることは皆の願いです。 入れ歯についての詳しい情報は、今後掲載していきます。
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磨耗症

どんな病気か 歯の表面に対して、とくに摩擦による機械的作用で歯質の表面がすり減って欠損となったものをいいます。 原因は何か 原因として、次のようなものがあります。 (1)歯ブラシによるもの:硬い毛の歯ブラシで長期間強く横みがきを行っていると、歯の表面、とくに歯肉との境目( 歯頸部しけいぶ)がくさび状に削れてきます。これをくさび状欠損といいます。 (2)職業または習癖による磨耗:ガラス工、管楽器演奏者、家具工など口で器具を扱う職業に従事している人、パイプでたばこを吸う人などには、常時使っている特定の歯の部分に小さな欠損が生じます。 症状の現れ方 軽度の磨耗ではほとんど自覚症状はありません。くさび状欠損や他の部位の大きな磨耗による欠損が生じると、 知覚過敏ちかくかびんやう 蝕しょく(むし歯)を引き起こし、 歯髄炎しずいえんに至ることがあります。 検査と診断 視診でほぼ診断できますが、 咬耗症、むし歯、歯冠破折などとの区別が重要です。 治療の方法 正しい歯みがき方法の指導や悪習癖の矯正といった、磨耗を生じた原因をなくすことが第一です。磨耗による欠損部が小さい場合はそのまま何もしないで経過をみます。知覚過敏の症状がある場合はその部位に薬物塗布療法、レーザー照射、接着性の材料を充填するといった治療を行います。(歯科 口腔内カメラ) 病気に気づいたらどうする 磨耗のでき方は非常にゆっくりです。自分で気がつく、あるいは他人にいわれて気がつくことももちろんありますが、別の理由で歯科治療を行った際に、歯科医から指摘されて初めて気がつくこともまれではありません。症状がなければそのまま放置しておいても問題のないことがありますが、まず歯科医療機関で診察してもらって対応を話し合うとよいでしょう。
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歯ぐきに「おでき」はありませんか?フィステルの3つの原因と治療法

歯ぐきのおでき(フィステル)は何らかの理由で歯肉または骨の中にたまったウミの出口なので、その原因を突き止めて治療する必要があります。 今回は、よくある歯ぐきのおできの原因3つとその治療法をご紹介します。 根尖性歯周炎 神経が死んでいる歯の神経の穴(根管)の中でばい菌が繁殖して、歯の根元が化膿すると歯ぐきにおできができることがあります。 治療法 神経の穴の消毒(根管治療)をします。(口腔内カメラ) 歯の破折 歯にヒビが入ったり、割れているとそこを伝って細菌が体内に侵入し、歯根周囲で炎症が起こり、おできができることがあります。 治療法 割れ目が浅い位置で止まり健康な歯根が長く残っている場合は、割れた部分を除去してかぶせ物(クラウン)を製作します。 歯が根の先まで割れた場合には残念ながら、抜歯をするしかありません。 歯周病 根の周囲に着いた細菌の感染が原因で歯ぐきに炎症が起こります。特に深い歯周ポケットの中にウミがたまった場合には、歯ぐきにおできができることがあります。(オートクレーブ 歯科) 治療法 根面の歯石を除去して、患者さんにはブラッシングをよくしていただきます。 深い歯周ポケット、分岐部病変がある場合には手術が必要なこともあります。 最後に 歯ぐきのおできは自分で治療することができません。歯ぐきにおできを見つけたら、すぐにお近くの歯科医院を受診してください。
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バイオフィルムの破壊が80歳まで歯を守るたった一つの方法だった

バイオフィルムとは 日本語では『菌膜』。複数の微生物が集合して作る構造体のこと。 最も有名なのは口の中で歯周病菌が作る歯垢(プラークバイオフィルム)ですが、バイオフィルムそのものは自然界のいろんな場所で見ることが出来、基本的には水と微生物がいればどこにでもあると思って間違いありません。 例えば台所の排水溝がヌメヌメしているのもバイオフィルムの仕業ですし、コンタクトレンズに発生しては眼病の原因となることもあります。石油を運ぶパイプラインにもバイオフィルムが発生し、まるで不健康な人の血管の様にパイプを詰まらせることが問題になっています。 ちなみに悪役の代表のように言われるバイオフィルムですが、内側にいる微生物が人にとって好ましい働きをする善いバイオフィルムももちろんあります。 例えば、お酢はお酒を発酵させて作られるのですが、その過程でお酒の表面に酢酸菌によるバイオフィルムが形成されます。これが外から侵入する悪い細菌を防ぐ役割を果たし、お酢作りには欠かせません。 昔のお酢職人が一番恐れていたのは、何よりも地震だったそうです。(歯科機器通販) 人類の敵『プラークバイオフィルム』 数あるバイオフィルムの中でも口の中で作られるものは口腔内バイオフィルム。 さらに歯の表面や歯周ポケットに発生する物は、特にプラークバイオフィルムと呼ばれ区別されています。 また口臭の元とされる『舌苔』という、下の表面が白くなった物もバイオフィルムの一種ですが、プラークとは別の細菌で構成されており、取り過ぎると逆に口臭の元になると言われています。 プラークバイオフィルムの特徴 バイオフィルムは、表面にネバネバした膜の様なバリアーを張ります。 このネバネバの粘着力が一ヵ所に張り付く力を強くし、水で流した程度では剥がれることはありません。 川の中にある石にバイオフィルムが作られるのも、毎日水を流している排水溝にいつの間にかへばりついているのも、このネバネバが原因です。 さらにこの膜は文字通りバリアーとして機能し、外から来る他の細菌や薬品から内部にいる細菌を守る役割をします。 排水溝をキレイする洗剤の注意書きに、換気や手袋を使用するようにという記載があるのは、皮膚や粘膜に悪影響が現れるほどの強い薬品を使わなければ、バイオフィルムのバリアーを破壊できないということです。 しかも厄介なことに、バイオフィルム内の細菌は、分裂活動が通常の細菌と比べて非常に遅くなることも分かっています。その為、細胞分裂に作用して死滅させる抗生物質も効きにくくなってしまいます。 その上、プラークは石灰質と結合し『歯石』になる事で、物理的な強度を高めて歯ブラシ程度では手が出ない固さになってしまいます。 これらの事から、一度バイオフィルムが形成されてしまうと、取り除くのが非常に困難だということが分かりますね。 プラークバイオフィルムができるまで プラークの形成にはいくつかの段階を経る必要があります。 1. ペリクルの吸着 ペリクルとは、唾液に含まれる有機物です。 最初のきっかけは細菌ではないんですね。 2. 初期細菌の定着 ペリクルが付くと、ペリクルのタンパク質を好む細菌がその上を覆っていきます このペリクルを好む細菌の事を『初期細菌』。そしてある程度の大きさまで育った状態を『初期定着菌群』と呼びます。…
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口の中が酸性に傾く“だらだら飲食”をやめて、健康な歯をキープ

親知らずを除いて28本生えている歯のうち、健康な歯が何本あるか数えたことはある? 年を重ねても健康な生活を送るためには、80歳で20本以上、自分の歯を残すことが必要だと言われているそう。そこで、神谷町デンタルクリニック院長の高島美祐さんに、いつまでも健康な歯を保つポイントを教えてもらった。 「まず、絶対にやめたほうがいいのは、清涼飲料水やフルーツジュースを少しずつ長時間飲み続ける習慣。口のなかは本来、唾液の作用で中性な状態で、歯のミネラル分は口のなかが酸性の状態が続くと、溶け出してしまいます」(同)(超音波スケーラー) 市販の飲み物の多くは酸性なので、休まずに飲み続けると、歯全体がもろくなるし、むし歯にもなりやすいそう。むし歯菌が酸を発生させるので、さらに歯のミネラル分が溶けてもろくなってむし歯が増える…という悪循環に陥ることも。 「こまめに水分補給をするなら、水かお茶、あるいは砂糖が入っていない炭酸水を選びましょう。だらだらと食べることも、口のなかを酸性にする原因に。おやつを食べるならランチの後など、まとめて食べるようにしましょう」(同) 仕事の合間にジュースやおやつをつい口にした場合は、すぐに歯を磨いたほうがベター。ただし、口の中が酸性のまま普通に磨くと、歯を削ってしまう可能性もあるとか。酸性に傾いた口の中を中性に戻す作用がある歯磨き粉やマウスウォッシュを使うといいそう。 ちなみに、“むし歯”とは、歯が黒くなったり欠けたりした状態のことだと思いがちだけど、初期のうちは見た目では分からないとか。そのため、定期的にデンタルフロスで初期虫歯をセルフチェックするのがおすすめとか。 「ワックスでコーティングされていないデンタルフロスを選び、歯と歯の間をケアしてみましょう。糸がささくれたり、歯の間でひっかかる感触があったりすれば、むし歯が始まっている可能性があります。早めに歯科医院でチェックしてもらってください」(同) ちょこちょこと食べたり飲んだりするのは、歯にとって百害あって一利なし。長く健康な歯を保つためには、間食は控えるか、その後には歯磨きを忘れずに!(ウォーターピック) 高島美祐 歯科医師/神谷町デンタルクリニック院長。奥羽大学歯学部卒業。東京、神奈川、大阪の歯科医院で院長、副院長を歴任し、海外でのインプラントトレーニングにも多数参加。2014年開業。日本では珍しいマイクロスコープを使った精密歯科治療も行っている。
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白い前歯を手に入れた箕輪はるか。挑戦した「ブリッジ」ってどんな治療?

お笑いコンビ「ハリセンボン」でおなじみの箕輪はるかさんが、黒くなった前歯を白くしたということで注目されています。小学生のときに転んで前歯をコンクリートに打ち付け、歯の神経が死んでしまったという箕輪さん。母親に治療を勧められたものの遠慮してしまいできなかったそう。 そんな箕輪さんが今回臨んだのは「ブリッジ」という治療法です。いったいどんな治療なのでしょうか? 「ブリッジ」ってどんな治療? 「ブリッジ」とは、虫歯や歯周病などが原因で抜歯した人が行う治療法のひとつです。歯を抜いたままにしておくと、隣の歯が傾いたり噛み合わせが悪くなったりしてしまうもの。それを防ぐため、抜いた歯を補うものとして「ブリッジ」という方法が使われます。 ブリッジは抜いてしまった歯の人口歯(ポンティック)を作り、両隣の歯にかぶせて人口歯を支えるというもの。人口歯に前後2本の歯をかぶせるため、3本分の治療費が必要になります。治療期間は早ければだいたい2回ほどで終わります。治療の流れは次の通りです。 1:弱った歯を支える前後2本の歯を「ブリッジ」が入る形に削る 2:削った歯の土台の形をとる 3:上下のかみ合わせをとる 4:1~2週間で完成 5:できあがったブリッジを口の中で調整する 6:セメントでつけて固まるまで待つ ブリッジを作る期間は、金属であれば1週間、セラミックにするなら1~2週間ほどで完成するようです。 「ブリッジ」のメリット ブリッジは歯を土台にしているため、周りの歯と同じ感覚で食事を楽しむことができます。また、歯茎を切ったり骨につなげたりせずに治療を行うため、糖尿病や高血圧の人でも安心して受けることができます。ブリッジはしっかり接着剤で固定するため、取れてしまうという心配もありません。(歯科 口腔内カメラ) 「ブリッジ」のデメリット ブリッジのデメリットは、抜歯した前後に歯がないとできないこと。また、土台となる歯が健康であっても削ってしまうため、歯の量が少なくなってしまう面もあります。前後2本の歯が、人口歯を支える必要があるため、割れてしまったり揺れてきてしまったりする恐れも。人口歯以外の歯への負担が大きいのがブリッジのデメリットです。 ブリッジには保険適応の材料もある! 気になる治療費ですが、ブリッジをする場合、両隣の歯の治療費用や人工歯の費用を含めて20~33万円が相場だと言われています。ただ、ブリッジには保険適応の材料もあります。これは、「臼歯部のメタルのブリッジ」と「前歯のレジン前装冠」と呼ばれる唇側の見えるところは白い材料で裏側が金属のものは保険が適応されます。 この場合、部位にもよりますが上顎前歯部の3本の例で約2万円の自己負担で行うことができます。表面は白色のものになるため、審美的にはそれほど劣りません。 美しい歯で自分に自信を! また、箕輪はるかさんの場合は抜歯をしてブリッジを行っていましたが、歯の神経が死んで変色していただけの場合に抜歯することはほとんどありません。通常は、もとの歯に歯に被せものをすることがほとんどです。自分の歯がどのような状態であるのはか、歯科医院でよく相談してから考えましょう。美しい歯は自然と笑顔になります。美しい歯を手に入れて自信をもって毎日を送りたいですね!(ホワイトニング機器)
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