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お口の乾燥を防ぐ

冬場は空気が乾燥するため、健康な人でものどや口の中が渇きがちになります。 高齢者では、さまざまな全身の病気や、飲んでいる薬の副作用などによっても、口が渇くことがあります。 口の渇きの副作用がある薬には、降圧剤、抗ヒスタミン剤、尿失禁治療薬、抗うつ薬、睡眠導入薬などです。 服用を中止するわけにはいかないことが多いので、口の乾燥を防ぐ対策をとりましょう。 ●口の中の温度を下げる 口の中が熱く感じられるときは、氷や冷たい水を口に含むと温度が下がり、乾燥も防げます。 ●室内の湿度を上げる 最適な湿度は40~60%。冬は暖房によっても乾燥しやすいので、加湿器を利用します。2時間に一度は窓を開け、新鮮な空気を入れ換えることも有効です。歯科ユニット ●マスクを着用する 高齢者は口の周りの筋力が弱まり、常に口を開けがちになるので、マスクを着用して乾燥を防ぎましょう。 ●唇を保護する 唇の乾燥には、濡れたガーゼで覆ったり、リップクリームやワセリンを塗ったりして保護します。 ●刺激のある食べ物を控える 塩分、香辛料、カフェインを含むコーヒー、紅茶、緑茶なども、摂り過ぎれば渇きの原因になります。
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万病のもとだった? ドライマウスについて

テレビ番組で、ドライマウスについての特集が組まれていました。「私は大丈夫…!」と思っている方、安心してはいけません。実は、ドライマウスの潜在患者の9割は女性なのです。 まだまだ乾燥した空気が続きますね。今回は「ドライマウス」とはどのような病気なのかを今一度確認してみましょう。 ドライマウスとは? 分泌される唾液の量が減少し、口の中が乾燥してしまう症状です。唾液には、虫歯の治療や歯石除去などの口の中の衛生管理も一緒に行っていく、というように、口の中を正常に保つ作用があるのです。 どのような症状が発生するのか? 下記等があげられます。 口の中が乾く しゃべりにくい 舌が痛い 口臭がある 唇がひび割れる 症状が進むと、口内炎などが発症し、咀嚼や発音などを妨げるようになります。これらのような症状を自覚した場合は早めの治療を行うべきでしょう。 原因として何が考えられるのか? 原因はさまざまであり、全身性の疾患が原因の場合は、まず糖尿病があげられます。ストレスなどの神経性疾患が原因となったり、抗うつ薬などの薬物の副作用も、原因の1つとして考えられます。口腔洗浄器 原因が特定できた場合、原因により最適な治療が行われていきます。 また、原因がはっきりと分からない場合は口の中の乾燥を防ぐ対処療法を行っていきます。 口の中の唾液腺組織に問題がなければ薬で唾液の分泌量を増加させます。唾液腺組織に問題があり自力で唾液が増やせない場合は、唾液の補充のためにスプレー式の人口唾液を使用する場合もあります。 ドライマウス/口腔乾燥症の予防/治療法 予防には、糖尿病やビタミンB欠乏症、貧血にならないための食生活を心がけましょう。鉄分を多く持つ肉、魚介類と一緒に野菜・果物も取ると効果的です。 また、唾液腺を刺激するため、味覚を刺激することも効果的です。酸味・甘味が刺激となるので、キシリトールで甘味のついたガムを食後に噛むのがオススメです。
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歯根膜炎(根尖性歯周炎)

家庭医学館の解説 しこんまくえんこんせんせいししゅうえん【歯根膜炎(根尖性歯周炎) Periodontitis】 歯は歯根膜という約300μm(マイクロメートル)(1μmは1000分の1mm)ほどの薄い座布団のような組織によって、あごの骨とつながっています。 歯の中にある歯髄(しずい)(神経)が炎症をおこしているうちは、むし歯ないし歯髄炎(しずいえん)と呼ばれ、歯自体の炎症ですが、その炎症がおさまらず、歯根の先端(根尖(こんせん))から炎症が歯の外に出ると、歯周組織、歯根膜に炎症がおこってきます。これが歯根膜炎です。 また、かみ合わせが高かったりする場合にも、歯根膜炎をおこすことがあります。 急性の場合は、歯の根もとに相当する歯肉(しにく)(歯ぐき)を押すと痛んだり、歯が浮いた感じがしたり、かんだり歯を叩(たた)いたりすると痛むなどの症状があります。 歯髄炎の症状よりは軽いのがふつうですが、この症状は持続的で、1日の間の変化があまりみられません。 症状が進むと、あごの下のリンパ節が腫(は)れたり、頭痛がしたりします。 しかし、慢性化してしまうと、歯が浮く、かむと痛む程度ですみますが、悪い方向に進行すると、骨が破壊されて膿(うみ)の袋(嚢胞(のうほう))ができたり、あるいは膿が歯肉から出てくることもあります(瘻孔(ろうこう))。 また、歯の根に膿の袋があると、そこから細菌が血液を通って遠方の臓器に運ばれ、リウマチ熱、心臓弁膜症、急性腎炎(きゅうせいじんえん)などをおこす可能性もあります(歯性病巣感染(しせいびょうそうかんせん))。 痛くなくても、歯が浮いた感じがしたり、なにか違和感を感じたりしたときには、早めに歯科医を受診することをお勧めします。 原因となっている歯の根をよく消毒し、細菌をなくして歯髄のあった部分の空間を充填(根管充填(こんかんじゅうてん))すれば、その上に金属で土台をつくり、人工的な歯をかぶせることもできます。しかし、膿の袋が大きい場合は、原因となっている歯の根に相当する歯肉を切り、膿の袋を骨の中から取り出したり、最悪の場合は抜歯(ばっし)することもあります。
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口腔衛生管理について

2015年に改定された介護保険報酬には、歯科と関連する加算として、「口腔衛生管理体制加算」と「口腔衛生管理加算」があります。これらの加算は、介護老人福祉施設、介護老人保健施設、介護療養型医療施設が算定するものです。 口腔衛生管理体制加算 「口腔衛生管理体制加算」は、歯科医師又は歯科医師の指示を受けた歯科衛生士が、介護職員に対する口腔ケアに係る技術的助言及び指導を月1回以上行っている場合、利用者ごとに1月につき30単位を算定します。 この加算を算定するには、施設において、歯科医師又は歯科医師の指示を受けた歯科衛生士の技術的助言及び指導に基づき、入所者または入院患者様の口腔ケア・マネジメントに係る計画書が作成されていることが必要です。 「口腔ケア・マネジメント計画書」は、個々の入所者の口腔ケア計画ではなく、事業所で1枚を作成します。口腔洗浄器 この計画書の“指示内容の要点”の部分以外は、一度作成すれば体制に大きな変更がない限り修正は不要です。“指示内容の要点”の欄は、施設側が毎月受けた指導・助言の内容の要点を記載します。 なお、「口腔衛生管理体制加算」は、歯科医院により歯科訪問診療料又は訪問歯科衛生指導料を算定した日の属する月であっても算定できますが、介護職員や入所者に対する助言・指導は歯科訪問診療や訪問衛生指導の実施時間外に行う必要があります。 口腔衛生管理加算 新設された「口腔衛生管理加算」は、歯科医師の指示を受けた歯科衛生士が、入所者に対し、口腔ケアを月4回以上行った場合に、当該利用者ごとに1月につき110単位を加算するものです。 ただし、口腔衛生管理体制加算を算定していない場合には算定できません。施設が口腔衛生管理加算に係るサービスを提供するには次の要件があります。 このサービスを実施する同一月内における医療保険による訪問歯科衛生指導の実施の有無を入所者又はその家族等に確認し、当該サービスについての説明と同意を得た上で行います。 入所者ごとに口腔に関する問題点、歯科医師からの指示内容の要点、口腔ケアの方法及びその他必要と思われる事項に係る記録(「口腔衛生管理に関する実施記録」)を作成・保管し、その写しを当該入所者に対して提供します。 歯科医師の指示を受けて口腔ケアを行う歯科衛生士は、口腔に関する問題点、歯科医師からの指示内容の要点、口腔ケアの方法及びその他必要と思われる事項を「口腔衛生管理に関する実施記録」に記入します。また、入所者の口腔状態により医療保険における対応が必要となる場合には、適切な歯科医療サービスが提供されるよう当該歯科医師及び当該施設の介護職員等への情報提供を的確に行います。 「口腔衛生管理加算」は、歯科医院が歯科訪問診療料を算定した月であっても算定できますが、訪問歯科衛生指導料を算定した月においては算定できないため、歯科医院との連携が重要になります。
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プラーク(歯垢)除去

プラーク(歯垢)とは何かを知り、プラーク除去の仕方について学びましょう。 そもそもプラーク(歯垢)とは? プラーク(歯垢)は食べカスではなく、細菌の塊です。プラーク1mg中の細菌数はなんと約10億!!このプラークの中にムシ歯や歯周病の原因となる細菌がひしめいているのです。 プラークは歯のどの部分につくかによって「歯肉縁上プラーク」と「歯肉縁下プラーク」に分けられ、超音波スケーラー 家庭用それぞれに棲みつく細菌の種類も違っています。 歯肉縁上プラーク 歯の見えている部分(歯冠部)についたプラークです。プラーク中の細菌が作り出す酸は、ムシ歯の原因になります。また、歯とハグキ(歯肉)の境目についたプラークは、歯周病の原因になります。 歯肉縁下プラーク 歯周病が進行して形成される歯周ポケットの中につくため、肉眼で確認するのは難しいプラークです。歯周病菌は酸素を嫌う細菌(嫌気性細菌)なので、歯周ポケットの中の酸素が非常に少ない状態を好んで棲みつき、バイオフィルムといわれる強固な塊を作って定着しているのです。 これらの細菌は、中~重度の歯周病である歯周炎の発症や進行に関係しています。またその歯周炎を発症、進行させる力には歯周病菌の毒素も関与しています。 プラークを除去して、ムシ歯/歯周病を防ぐ プラークを除去するには、毎日の歯みがきが重要です。よくみがいたつもりでも、歯と歯の間はみがき残しが多く、大部分にプラークが残っています。これらのプラークを除去するためには、ハブラシに加えて、歯間クリーナー(歯間ブラシやデンタルフロス)の使用が大変効果的です。正しい歯のみがき方を身につけて、プラークを除去し、ムシ歯・歯周病を防ぎましょう。 正しい歯のみがき方についてはこちら また、歯科医院で定期的に健診を受けることで、必要に応じて専門的プラーク除去を受けることができ、お口を常にプラークの少ない状態に保つことができます。
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歯肉炎の症状や原因・診断と治療方法

歯周組織(歯肉、セメント質、歯槽骨(しそうこつ)および歯根膜(しこんまく)、図30)のうち、歯肉に炎症が限局してみられる場合を歯肉炎といいます。歯肉炎は、プラーク(歯垢(しこう)ともいう)によって発症するものが大部分ですが、ホルモンの変調によって起こるものや服用薬物の副作用によって起こるものもあります。 プラークがたまりやすい環境やプラークを除去しにくい因子(歯石、大きなむし歯、古くなった詰め物や冠など)、病状を悪化させる全身的な因子(口呼吸、血液疾患など)などが、複雑に絡み合って炎症が進行します。 一般的に経過は慢性に進行しますが、急性に起こることもあります(急性壊死性潰瘍性(えしせいかいようせい)歯肉炎)。 ●プラークによる歯肉炎(しにくえん) 歯肉炎とはどんな病気か 口のなかにすんでいる細菌(口腔常在菌(こうくうじょうざいきん))がつくるプラークが主な原因です。口腔常在菌は、皮膚や腸内にいる常在菌と同様に、健康な人の口のなかにもすんでおり、通常は病原性を発揮しない状態でバランスがとられています。 しかし、歯みがきを怠ったり、砂糖がたくさん入った食べ物を頻繁にとることによって、細菌が増殖しプラーク量が増えてバランスが崩れると、歯肉に炎症が起きます。プラーク中の細菌全体の病原性、すなわち非特異的な細菌によって起こる感染と考えられています。 プラークは、歯ブラシの届きにくい歯と歯の間や歯肉の縁にたまり始め、歯肉に炎症が起きます。歯と歯肉との間の溝は深くなり、ポケットができます(歯肉ポケットあるいは仮性ポケットともいう)超音波クリーナー 激安。 しかし、細菌それ自体が歯肉中に侵入して炎症を起こすというより、細菌が産生する酵素や毒素が直接歯肉に影響したり、これらの侵入を防ぐ体の防御反応が自己破壊的に作用して、炎症が進展していくと考えられています。 症状の現れ方 「なんとなく歯ぐきがむずがゆい」「リンゴを噛んだり、歯みがきすると血が出る」などの症状が現れます(表3)。 鏡で歯ぐきを見ると、赤くなっている部分やはれぼったくなっている個所があることに気づくでしょう。この部分を指で押すと、ぶよぶよしており、指に血がつくこともあります。しかし、一般にこれらの症状は軽度で、痛みを伴わないことが多いので、治療を受けずに放置しておく人が少なくありません。 治療の方法 歯肉炎の段階で歯科医を訪れ、早期に適切な口腔衛生指導を受け、生活習慣の改善に努めることが大切です。より重症な歯周炎になることを予防できるだけでなく、正常な状態に治ることも期待できます。 ●思春期(ししゅんき)にみられる歯肉炎(しにくえん) 歯肉炎とはどんな病気か 思春期(11〜14歳ころ)になると歯肉の炎症が悪化し、歯肉はより赤くなり、ぶよぶよし、出血しやすくなることがあります。とくにこの傾向は、女子に多くみられます。 女子の場合、思春期になると血流中に女性ホルモンのうちエストロゲン(卵胞ホルモン)の一種であるエストラジオールやプロゲステロン(黄体ホルモン)などが増え、歯と歯肉の間にある溝(みぞ)(歯肉溝(しにくこう))から出る滲出液(しんしゅつえき)中にもこれらの女性ホルモンがみられるようになります。ここにすんでいる歯周病原細菌のうち、プレボテラ・インターメディア、プレボテラ・ニグレセンスなどが性ホルモンを栄養源として発育し、これらの細菌が増えることで炎症が悪化するのです。 思春期のすべての子どもたちの歯肉に炎症が起こるわけではありません。思春期になる前から歯肉炎があった子どもたちの歯肉炎が悪化します。 歯肉に炎症がなければ、思春期になっても歯肉は健康状態を維持することができるので、心配はいりません。思春期が過ぎれば炎症はある程度軽減しますが、完全に治ることはありません。 治療の方法 治療の原則は、プラークコントロールを基盤とした早期発見、早期治療です。学校歯科医やかかりつけ歯科医のもとで、早めに適正な口腔清掃指導や生活習慣を改善するための指導を受けたり、歯石がある場合は取ってもらいましょう。 定期口腔検査が必要なことはいうまでもありません。 ●妊娠時(にんしんじ)にみられる歯肉炎(しにくえん) 歯肉炎とはどんな病気か 妊娠2〜8カ月の間に、歯肉の炎症が悪化することがあります。このことは、前項の思春期にみられる歯肉炎と同様のメカニズムによって起こると考えられています。 エストロゲン(卵胞(らんぽう)ホルモン)やプロゲステロン(黄体(おうたい)ホルモン)の影響で、もともとあった歯肉炎や歯周炎が悪化します。子どもと違い妊娠可能な女性では、年齢的にみても歯肉炎から歯周炎に進行していることもあるので、妊娠前から歯肉の健康維持に努めることが大切です。 まれに、歯肉が数歯に限局してはれて、妊娠性エプーリスがみられることもあります。妊娠自体が原因ではなく、プラークが主原因であることから、妊娠中はとくにプラークコントロールに配慮するとよいでしょう。 妊娠中の女性に重度の歯周炎があると、プラーク中の歯周病原細菌の影響で、早産や低体重児出産が起こると報告されています。…
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【頭蓋骨は語る】乳歯が抜ける前の子どもの口の中が衝撃的にヤバすぎる!

乳歯のことを英語では「milk teeth」という。なんとも愛らしい響きであるが、だが、その天使のような子どもたちの乳歯が生え変わる時、口の中で一体何が起こっているかを知る人はあまりいないのではないだろうか? 見ないですむなら、見なかったほうが良かったような――。 【その他の画像はコチラ→】 ■乳歯が抜ける前の"準備万端"な顎の骨 オーストラリアの子育て情報サイト「BellyBelly」によると、2歳~8歳の子どもたちの頭蓋骨をチェックすると、トンデモない光景を目撃することがわかった。 なんということだろう、まるでマシンガンの弾倉とでもいおうか。引き金を引いたら飛び出しそうな"準備万端感"がハンパないのだ。実に無駄なく、精密に人体が構成されていることがよく理解できる画像だが、それにしても生理的に受けつけない! これを見てゾッとする人も多いのではないだろうか。 歯科医や歯科衛生士さんたちは、こんなグロい写真を直視しながら日夜修練を積んでいるのだから、頭がさがる。 筆者の知人の検死官は、研修中に「ソーメン」がまったく食べられなくなったと言っていたが、歯科医療関係者も同様なのではないだろうか。聞くところによると、マイクロモーター歯科「肉」全般が食べられなくなるというらしい。 通常、乳歯は全部で20本あり、生後6カ月頃から生え始め、3歳頃までに生え揃う。その後、6歳頃から永久歯への生え変わりが始まり、最終的には12歳頃までに合計32本が生える。 そうした過程のなか、成長期の子どもたちは、その無邪気な笑顔の下で二段構えの歯並びをもっているということだ。 さらに余談になるが、筆者は人より歯の総数が少ない、いわゆる「すきっ歯」だ。しかもいい年をして、犬歯のあるべきポジションに、いまだ乳歯が2本残っている。おかげで"若く見える"というメリットはあるものの、子どもの頃はレントゲンを撮っても永久歯が写らなかったため、「自分は欠陥人間だ」と傷ついていた記憶がある。いくつになっても歯のトラブルは尽きないものだが、やはり歯の数は"多からず、少なからず"がよろしいようで。
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原因は「虫歯」だけじゃない!? 歯の痛みはなぜ起きるの?

てっきり虫歯による歯の痛みだと思って歯科に行ってみるものの、異常ナシ……。ではこの痛みの原因は一体、なんなのでしょうか? 今回は、虫歯以外が原因で生じる歯痛について、医師に聞いてみました。 歯の痛みの原因は、虫歯だけじゃない! 通常、歯の痛みは、虫歯や知覚過敏、歯肉炎や歯槽膿漏など、歯やその周囲の歯肉など口のなかの原因によって生じます。しかし、これらが原因でないこともあります。それを「非歯原性歯痛(ひしげんせいしつう)」と呼びます。 歯痛の原因はさまざま! では、虫歯以外にどのような原因が考えられるのでしょうか。歯科用エアーコンプレッサー ・頭部や口の上の感覚に関わる神経である三叉神経による三叉神経痛や、口のなかの知覚に関わる舌咽神経が原因となる舌咽神経痛などがあります。これらは電気がはしるような、つんとするような痛みが起こります。 ・帯状疱疹といって、小さい頃などにかかった水ぼうそうのウイルスが、疲れや病気など免疫力が落ちることで、再び勢いがでることで起こる神経の痛みがあります。 ・咬筋や側頭筋といった、あごを動かす筋肉や筋膜が影響して、歯や歯肉に鈍い痛みがでることがあります。 ・偏頭痛や群発頭痛といった血管の作用に関連するといわれる頭痛でも歯の痛みがでます。 ・顔には、副鼻腔という空洞があります。副鼻腔炎などでこのなかのひとつである上顎洞に炎症が起きると、歯が痛むことがあります。この場合は、耳鼻科で治療が必要です。 ・うつ病や不安障害、統合失調症などといった精神疾患によるもの ・狭心症や心筋梗塞など、心臓から歯の痛みが起こることがあります。急に痛みが起こり、その程度が激しかったり苦しいなどがあれば、早めに受診する必要があります。 医師からのアドバイス 歯の痛みにはさまざまな原因がありますが、それぞれ原因となる疾患を治療することが必要となります。そのため歯科医院だけでなく、内科や耳鼻科、疑われる場合には精神科や心療内科に受診する必要があります。
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永久歯が生えない子もいるの!? 歯科医師が教える「乳歯を徹底ケアすべき」理由

お子さんの乳歯のケア、大丈夫ですか? 子どもが嫌がったり、時間がなかったりで、意外とおろそかになっているかもしれませんね。 さらには、「永久歯に生え替わるから大丈夫」と油断している人も、一部にいるかもしれません。しかし、実はまれに“永久歯の生えてこない乳歯もある”ことをご存じでしょうか? その場合、子どもは乳歯を自分の永久歯として、大事にしながら生きていかなければなりません。そうなると、乳歯のケアは、子どもの将来のためにとても重要なことですよね? そこで今回は、富山県の小矢部市で渡辺歯科医院の院長を務める渡辺智良先生に、“永久歯の生えてこない乳歯の話”について教えてもらいました。歯科医療機器 ■いつまでも生え替わらない歯は永久歯がない場合も そもそも永久歯とは、どうやって生えてくるのでしょうか? 渡辺先生に聞いたところ、 「歯は歯胚といって、顎骨の中で歯の卵のようなものが形成されて誕生します。その歯胚がカルシウムやリンなどのミネラルを吸収しながら成長し、最終的には大人の歯になります」 とのこと。その新しい大人の歯が、下から乳歯を押し上げていくのですね。しかし、 「永久歯の元となる歯胚が何らかの原因で形成されないことがあり、永久歯が生えてこない場合があります。その状態を“先天性欠如”と言います」 つまり、子どもの歯に大きな虫歯ができて、「どうせ生えてくるんだから、抜いてしまってください」と、レントゲンも撮らずに歯医者さんに抜いてもらった場合、万が一“先天性欠如”だったら大問題。もう二度と歯が生えてこない、ということですね。 先天性欠如のために歯の並びにすき間ができた場合は、 (1)矯正治療(で隙間を埋める) (2)ブリッジ (3)入れ歯 (4)インプラント (5)親知らずの移植 など、大掛かりな対策が必要になるそう……。金銭的にも大きな負担ですし、子どもの心身にも負担です。 渡辺先生いわく、 「日本小児歯科学会学術委員会がまとめた2010年の論文では、上顎に先天性欠如がある頻度は%,下顎に先天性欠如がある頻度は%」 と分かっているとか。それほど高い確率ではないですが、完全に無視していいほど低い割合でもないですよね。 ■乳歯のケアは永久歯も守る また、乳歯の徹底ケアは、万が一永久歯が生えてこなかった場合に備えて行うだけではありません。 『WooRis』の過去記事「どうせ生え変わるから…はNG!“乳歯の虫歯を放置”しちゃダメな理由とは」の内容の通り、乳歯の虫歯を放置すると、その下に生えてくる永久歯の成長が邪魔されたり、永久歯が変形したり、もろくなってしまったりするのです。 乳歯の虫歯による悪影響で変質してしまった永久歯を、“ターナーの歯”ともいいます。 「どうせ生え替わるから」と軽く考えるのではなく、 (1)歯科検診を定期的に行う (2)正しいオーラルケアを欠かさない(歯間ブラシは必須) (3)虫歯があれば早目に治療する を心掛けて、乳歯を守ってあげたいですね。特に乳歯は永久歯と違って弱いので、大人のサポートが不可欠です。 以上、“永久歯の生えてこない乳歯の話”を紹介しましたが、いかがでしたか?…
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口内炎はいじらない!口内炎体験談

はじめに 著者は27歳の女です。しょっちゅう口内炎は発症しますが、病院にかかる程酷くなったのは2年程前の25歳の時でした。 口内炎はとにかく痛いです。口の中なので体の他の部位よりは治りが早いですが、油断しているとまた同じ部分を傷つけてしまうのも難点です。 経験したことのある口内炎の症状 著者は摂食障害を患っており、食べないことが続いたり、食べたものを吐き出してしまうことがほとんど毎日続いています。 口内炎を発症したのは夕食を食べている時でした。熱いスープを飲んだ後、上顎の奥に水膨れができたような違和感がありました。鏡を見てみると3つ、豆粒大の大きな血豆のようなものができていました。息をするのも辛いくらいで、唾を飲み込むたびに刃物でえぐられているような鈍い痛みを感じました。歯科 口腔内カメラ 摂食障害は心の病です。食べた物を大量に食べて自発的に吐き出してしまう過食症、食べ物を全く食べないか低カロリーのものしか食べられなくなる拒食症に大別されます。どちらも過去・現在・未来に対する不安から発症することが多く、食べ物に対する不安が形となって表れるのが特徴です。 医師の診断とその後の症状 あまりに痛かったので、翌日すぐに耳鼻咽喉科に行きました。特別な検査はありませんでしたが医師に口の奥を診てもらい、以下のように診断されました。 基本的にはできることはない 血豆をどうにか取ろうにも、動脈が通っている部分なので切除なんてもっての他だ 摂食障害ということならとりあえず吐いたりするとますます酷くなるので、頑張って食べること ということでした。 医師によっては専門外の病気に関して「頑張れ」と一言で済まされてしまうことがありますが、心の病を併発している場合はかかりつけ医に診て貰った方が良いです。 その後は摂食障害の治療で通っている大学病院の心療内科で診て貰い、内服薬のトランサミンカプセルという薬を処方して貰いました。 自分で何種類か市販のスプレータイプの口内炎の薬も買いましたが、どれも口に残るような味が気になって具合が悪くなってしまったので使わず終いになってしまいました。 基本的には大学病院で処方されたトランサミンカプセルだけを飲んで、患部をいじらないようにしました。また、なるべく睡眠をしっかりと取るようにしました。 トランサミンカプセルは患部の炎症を鎮める薬です。口内炎専用の薬ではありません。 おわりに 口内炎になった時は早く治したいと思うあまり、患部をいじってしまうものです。しかし著者の経験から言うと、患部の皮を剥がしたりすると何もしない時よりも治りが遅い気がします。 口内炎に関してはいじらないのが一番の治療かもしれません。
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