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消毒・殺菌・滅菌の違いって何?

みなさん、なにげなしに聞いたり、使ったりする「消毒」、「殺菌」、「滅菌」高圧蒸気滅菌器という言葉があると思います。その言葉にはそれぞれ意味があります。その違いについて少しお話します。 まず・・・ 「消毒」とは、細菌の活動を弱めること。 人体に有害な物質を除去または無害化することである。 「殺菌」とは、特定の細菌を殺すこと。 病原性や有害性を有する糸状菌、細菌、ウイルスなどの微生物を死滅させる操作のことである。 「滅菌」とは、すべての細菌を死滅させること。 増殖性を持つあらゆる微生物(主に細菌類)を完全に殺滅、又は除去する状態を実現するための作用・操作のことである。 以上、豆知識でしたぁ
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【くらしナビ】“歯ぐき臭”口腔ケアで防ごう

■歯肉の炎症原因 フロスやガムも有効 自分ではなかなか気づかない口臭。主な原因は歯肉炎やそれがさらに進んだ歯周炎など歯ぐきの炎症(歯周病)で、実は“歯ぐき臭”であることが多いという。最近は「スメルハラスメント」(スメハラ=臭いによる嫌がらせ)もよく耳にする。しっかりとした口臭ケアを心がけたい。(牛田久美) 「わ、やだ、電車やエレベーター内で嗅いだことがある」。歯周病の臭いの見本の小瓶を鼻に近づけると、参加者は顔をしかめた。 5日、東京都渋谷区で開かれた歯周病(ペリオ)予防の「グッバイペリオ」セミナー。接客機会が多い営業職の女性会社員ら10人が、歯科衛生士の後藤梨絵さん(31)の説明に聞き入った。歯科用エアーコンプレッサー 「健康な歯ぐきは、前歯の歯ぐきを見ると、三角形にキュッと締まっている。赤くふくらんでいたら歯肉の炎症。鏡を見て確認しよう」 後藤さんは、歯肉炎が進行して歯が抜け落ちた症例写真を紹介。「白い歯垢の1ミリ四方に1億個以上の細菌がいる。歯ブラシでとれるのは全体の58%。フロス(歯間掃除用の糸)で歯と歯ぐきの間をきれいにしよう」と呼びかけた。 フロスは、歯ぐきに2~3ミリ食い込ませて歯をこするように動かすのがコツ。「水分で膨らむフロスは柔らかくて痛くない。幅も出て接触面が広がり、歯全体がきれいになる」という。  ◆40歳の3割に“臭い” 大阪大学歯学部長の天野敦雄教授によると口臭の主な原因は、舌が汚れて細菌が繁殖▽歯周病で歯ぐきから鼻を突く臭い▽糖尿病などの全身疾患-の3つ。小さな袋に息を吹き入れ、嗅ぐことで確認できる。 厚生労働省の平成23年の歯科疾患実態調査によると、40歳前後の約3割、60歳前後は約4割が症状の軽い歯周炎で何らかの臭いがする。重い歯周炎は60歳前後で1割に達し、「10人に1人は結構な臭い」(天野教授)という。 予防には、歯周病を招きやすい生活習慣をチェックし改める。例えば食べるとき音がするのは口を閉じていないため。口が開いていると口腔内が乾燥し、菌が繁殖しやすい。 天野教授のお勧めは耳の下や顎の下を押す唾液腺マッサージ。「口の老化は唾液の減少から始まる。たまった唾液を押しだそう。腕立て伏せと同じで唾液腺も鍛えることが大切」 唾液が出るよう、ガムをかむのも効果的という。最近は、阪大大学院の試験でユーカリ抽出成分に歯周病予防の効果が確認され、この成分を配合した特定保健用食品のガムも市販されている。 一方、臭くないのに、そう思い込む自臭症患者も多く、正しい診断が大切という。  ◆健康な口で毎日楽しく 福利厚生に力を入れる企業では社員の口腔ケアに乗り出す動きも。通販化粧品会社「ランクアップ」(東京都中央区)は社員43人中41人が女性。積極的な子育て支援や社員からの改善提案の反映などに取り組み、とくに提案の採否にかかわらず報奨金500円を払う制度が特徴だ。社員から口腔ケア対策の提案を受け、ガムや歯磨き用綿棒を全社員に配っている。近く社内で歯周病予防セミナーも開く。 天野教授は「以前は世間が臭いに寛容だったが、清潔好きな人が増えた。臭いは職場でも家庭でもその人の社会性をおとしめるから注意してほしい。口が健康だと毎日が楽しい」と語り、半年に一度の定期検診を呼びかけている。
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自分の歯を残すために…部分入れ歯の正しいケア方法

自分の歯、80歳で何本残せる自信がありますか? 「80 歳になっても自分の歯を20本以上保とう」という「8020(ハチ・マル・二イ・マル) 運動」が始まったのは1989年。20本以上の歯が残っていれば、かたい食べものでもほぼ満足に噛めることから、この目標が掲げられました。 1999年時点での達成率は約15%。2005年は約25%でしたが、2011年には約37%と、約4割の人が20本以上の自分の歯を残すことができるようになりました(*)。歯科治療や口腔保健の浸透による成果だともいえるでしょう。ただし、社会全体では高齢化が進んでいるため、自分の歯の数(残存歯数)が20本に満たない高齢者の数自体は増えています。 8020」達成者の割合の推移 厚生労働省「e-ヘルスネット」より 平成23年(2011年)歯科疾患実態調査 平成23年(2011年)歯科疾患実態調査 成人の歯の本数は32本(親知らずを含む)ですが、残存歯数は50歳前後から徐々に減り始め、後期高齢者(75歳以上)の残存歯平均値は約13本です歯模型。 あなた自身やパートナー、そしてご両親は何本の自分の歯を残せるでしょうか? 一人あたりの歯の数の平均値(年齢階級にみた一人平均現在歯数) 厚生労働省「e-ヘルスネット」より 平成23年(2011年)歯科疾患実態調査 「部分入れ歯」の正しいケアが、残存歯の保護にも重要 むし歯や歯周病で自分の歯を失うと、「ブリッジ」や「入れ歯」といった義歯を使用することになります。「入れ歯」利用者は40歳代から増え始め、後期高齢者では50%弱が「部分入れ歯」、40%弱が「総入れ歯」利用者です(*)。歯科 口腔内カメラ 残存歯のある「部分入れ歯」の人に知っていただきたいのが「部分入れ歯を正しくケアすることの重要性」です。 「部分入れ歯」をつくった当初はしっかりと歯ぐきに固定できていたものでも、時間が経つにつれて歯ぐきの形状や噛み合わせは変化し、隙間やぐらつきが生じるケースが増えてきます。 安定しない「部分入れ歯」は、食べる・話すといった日常生活に支障をきたすとともに、歯ぐきや残存歯にも悪影響を与えます。隙間に食べ物がはさまり、歯ぐきを傷づけたり、クラスプと呼ばれる固定金具が残存歯とこすれてしまうこともあるのです。 また「部分入れ歯」本体のケアも大切です。「部分入れ歯」にも歯垢(プラーク)や歯石は生じます。虫歯菌や歯周病菌が付着していると、口腔環境に悪影響を与えかねません。「部分入れ歯」を清潔な状態に保ち、しっかりと歯ぐきに固定してあげることが重要です。 そのために大切な、「入れ歯洗浄剤」と「入れ歯安定剤」を使ったケア方法をご紹介しましょう。 【その1】入れ歯洗浄剤は毎日の習慣に! 抗菌・消臭も考えよう 「部分入れ歯」ケアのひとつ目は、洗浄です。 まず、入れ歯を取り外して歯ブラシなどで汚れやプラーク(歯垢)を落としましょう。クラスプや歯間に付いた頑固な汚れを、やわらかめの歯ブラシや入れ歯専用ブラシを使って、ヌルヌルや汚れをきれいに洗い流してください。かたい歯ブラシや歯磨き粉(研磨剤の入っているもの)を使うと入れ歯に傷がつくので、使用を控えたほうが良いでしょう。 次に、専用の入れ歯洗浄剤を使用して、歯ブラシでは落とせなかった目に見えない汚れや雑菌などをしっかり洗い 「そんなに汚れてないから洗浄は3日に一度くらい」という人もいるようですが、自分の歯と同様に入れ歯には虫歯菌や歯周病菌が付着しています。歯みがきを毎日行っているのであれば、それと同じように毎日の洗浄を習慣づけてください。 洗浄剤は、発泡による物理的な洗浄と、薬剤による化学的な洗浄効果が期待できます。さらに、抗菌力と消臭力をもつカテキンと銀イオンを配合した「さわやかコレクトW抗菌」のように、抗菌や消臭成分をプラスした洗浄剤も登場していますので、うまく活用して口腔環境を整えましょう。 【その2】入れ歯安定剤を上手に活用して、気持ちいい食事と会話を!…
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上顎前突

どんな病気か 上の前歯が下の前歯より過剰に前方に出ている状態をいいます。上あごの過度な前方への成長や下あごの不十分な成長による骨格性のものと、上の前歯が前方に傾いて生じる歯性のものに分類されます。 原因は何か 遺伝、または指しゃぶりなどの悪い癖が長期に続いた時や、鼻づまりなどによっていつも口をぽかんと開けていることなど後天的なことが誘因になる場合もあります。歯模型 症状の現れ方 前歯で物を噛みづらい、口を閉じにくくうまく発音しづらいといった症状や、上の前歯に外傷を受けやすくなる危険性があります。また、外観上の問題から心理面に悪影響を及ぼすこともあります。 治療の方法 あごの成長が旺盛な混合歯列期では、上あごと下あごの前後のずれがある場合、上あごの成長を抑制するヘッドギアー(図10)や、下あごの成長を促進させる機能的矯正装置を用いて治療します。 あごの成長がほぼ終了した永久歯列期では、マルチブラケット装置を用いて治療し、必要に応じて歯を抜いたり、上あごの歯を後ろに動かすためにヘッドギアーを併用したりする場合もあります。近年、ヘッドギアーのかわりにインプラントを使うこともあります(図11)。上下のあごのずれが大きい場合は、外科手術を伴う矯正歯科治療が行われることもあります。
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歯の根幹治療(神経を抜く)をした体験談

はじめに 筆者は、2年前に、歯の根幹治療を受けました。根幹治療とは、歯の中にある神経を抜くという治療です。その体験をお話します。 むし歯の症状(下の前歯) 下の前歯の、歯と歯の間がしみる気がしていました。痛いというより、歯の付け根が、ざわざわするような、痛かゆいような違和感がありました。 すぐにどうにかしてほしいという感じではなかったのですが、虫歯なら早めに治療をしてもらった方が良いと思い、かかりつけの歯医者に予約を入れて、1週間後に受診しました。 歯科医師の診断とその後の症状 神経がやられている 見た目は虫歯などないように見えるものの、レントゲン写真を撮ったら、歯の神経まで黒くなっていました。つまり、虫歯が神経まで達してしまった状態です。 以前なら、抜歯ということでしたが、最近は技術が進み、痛んだ神経を抜くことで、歯をなるべく残すことができるそうです。筆者はその方法で治療してもらうことになりました。 神経を抜く 最初に、麻酔をかけ、それが効いてきたところで、前歯の裏側から、ドリルのような物で穴を空けました。麻酔が効いているので痛みは無く、ドリルで削られることによる圧力が、アゴにかかる感じがありました。 そして、開けた穴から、歯の神経を抜き取ったようでした。歯の神経を抜くという作業は、困難な処置ではないという話でした。神経を抜くことは、これで終わりなのですが、「根幹治療」は、この後から注意深くする必要があります。 消毒のため通院1ヶ月 というのは穴をあけると、どうしても、そこから菌が侵入しやすく、完全に殺菌することがむつかしいそうなのです。ですから、一週間に1度通って、穴の消毒をするということをしました。それが1カ月続きました。十分に穴の殺菌ができたと見なされたので、穴を埋めてもらいました。そこで、根幹治療は、ひとまず終了です。 処方された薬 最初の治療のあとは、抗生剤と痛み止めが出ました。抗生剤は飲み切って、痛み止めは1日だけ使いました。 1ヶ月間、週に一度、歯の消毒のために通院した時は、薬はありませんでした。 根幹治療終了から、その後 1ヶ月後、歯の治療はいったん終わりました。それから数カ月たって、根幹治療をした歯に違和感があり、再受診をしました。 殺菌できず、歯の奥に残った菌が繁殖したのかもしれないそうですが、レントゲン撮影をしたところ、そのような形跡は無く、神経を抜いたことによる、周辺の違和感ではないかということでした。 その日は治療をせず、数日間、様子を見て過ごしているうちに、違和感が消えてしまいました。原因は分かりませんが、神経痛のように、天候や気圧の変化で、違和感を感じやすい日があるようです。また生理周期など、体内のホルモンの乱れなどが考えられるようです。その後は問題なく過ごしています。 おわりに 歯は、加齢とともに失われていくものですが、のちのち寿命にも影響してくるので、出来る限り残しておく方が良いそうです。しかし、根幹治療をした歯は、菌が侵入しやすいので、いつも口腔を清潔に保つよう心がけなければなりません。 歯が残せるとは言え、虫歯が神経に及ぶ前に、発見して治療できるといいですね。参考になれば幸いです。
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救急の2%が歯の治療、低所得層の利用減らず、米国の報告

オバマケアによって米国でも日本のように誰でも医療を受けられるように変わろうと動いている。 低所得者も歯科診療を受けられるようになったものの、州によっては保険適用としていない場合があるなど問題も起きているようだ。 結果として、救急利用の2%程度が歯科という異常な状況になっているという。 歯の治療に救急外来を利用 米国スタンフォード大学の研究グループが、保健政策分野の専門誌ヘルス・アフェアーズ2015年8月号で報告。同大学も紹介している。 救急外来の2%以上がけがとは異なる歯科治療のためとなっているという。 「医療費負担適正化法(いわゆる、オバマ・ケア)」によってメディケイドは歯科診療にも拡張されたが、成人に対する歯科診療を保障していない州も多いと説明する。 民間の保険や個人で治療費を負担するのは、メディケイド受給者には高額すぎて手が届かない。多くの人が救急外来を利用する。dentalzz 2001年~2008年に、虫歯、歯痛、歯肉炎など普通の歯科の症状のために救急外来を利用する人は41%増加。ほかの病気やけがのために救急を利用する人の増加は13%であった。 地域によっては歯科診療に対してメディケイドの保障がない、地方での歯科医の不足、都市部の歯科医がメディケイドの患者を受け入れないなどが、その理由にあるという。 保険で受け入れていない 医療費負担適正化法によって歯科の保険が拡張された結果、メディケイド受給者の約830万人が歯科治療の保険適用になっていると見られる。 けがではない歯科治療のために救急外来が使われた利用率について、2010年に29州において、郡レベルの調査を実施。地方では、救急利用率が低下していた。歯科治療を目的とする救急利用の90%は都市部で起きている。 都市部では歯科医の数は足りているが、救急外来の利用者は減っていない。 メディケイドを受け入れる歯科医の割合は低いという。例えばミズーリ州では11%、フロリダ州では15%、ニューヨーク州では20%程でしかない。 2007年に始まった景気後退により、予算の削減とメディケイドの加入者の増加が起こり、多くの州ではメディケイドの給付金を減らしており、状況を悪くしているという。 2013年1月現在で、およそ4500万人が歯科医の不足する地域、特に地方に住む。今後数年間で、多くの歯科医が引退するのに伴い、全国的に歯科医の数はさらに減少すると見られている。 医療システムの問題 「普通の外来で治療できるのに、救急で対応している。歯科診療が特別扱いされている証拠だろう。歯科診療は、健康と福利の一部と見なされるべき。贅沢品ではなく、必需品」と研究グループは注意を促す。 解決法もいくつか提案している。例えば、救急医療施設に歯科診療所を併設。予防医療や補綴やマイナーな抜歯について、歯科医ではなくても扱えるようにする。定期的なスクリーニングを行うなど。 歯科を身近に受けられる日本との差から医療について考えるヒントもあるかもしれない。
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口臭や歯周病の原因にも!歯科医が警告する「口呼吸のリスク」とは

突然ですが、鼻で呼吸していますか? 口で呼吸していますか? グラクソ・スミスクラインが行った「鼻呼吸に関する意識調査」によると、普段口呼吸をしている人の内、実に%の方が“常態的に口を開いている”と分かりました。 口呼吸は歯周病や虫歯のリスクを高めるだけでなく、見た目の印象から口臭に至るまで本人にいろいろな悪影響を及ぼすとご存じでしたか? そこで今回は、富山県小矢部市で『渡辺歯科医院』の院長を務める渡辺智良先生に、口呼吸のリスクとその対処法を教えてもらいました。 ■口呼吸で唾液が減ると細菌の活動が活発化する 鼻呼吸と口呼吸、自分では意識していないので分からないという人もいるかもしれませんが、渡辺先生によれば、 「口呼吸になると口の中が乾きやすくなり、プラーク(歯垢)がたまりやすくなります。唾液の自浄作用がなくなり細菌の活動が活発となって、歯周病に悪影響を及ぼします。また、“唾液の緩衝能”が働かないため虫歯も増えてしまいます」 “唾液の緩衝能”とは難しい言葉ですが、酸性に傾きがちな口の中を中性に保ってくれる唾液の働きを意味するそう。口の中が酸性に傾けば歯の表面にある硬いエナメル質が溶けて、虫歯になってしまいます。 厚生労働省の健康情報サイト『e-ヘルスネット』でも、“唾液”についてマイクロモーター歯科 <唾液には粘膜保護・自浄・水分平衡・潤滑・緩衝・抗菌・消化・組織修復・再石灰化・発ガン予防などの作用もあり、口腔のみならず身体が正常な機能を発揮するため無くてはなりません> と解説されています。 口呼吸で唾液が減ると口臭の悪化にもつながるとは……。これはなんとしても避けたいですよね。 ■口呼吸の原因は口の周りの筋肉が弱いから!? では、口呼吸はどうして起きてしまうのでしょうか? 渡辺先生によると、 「口呼吸になる原因は主に3つ。まず1つは鼻詰まりなど耳鼻科領域の問題、2つ目と3つ目は歯科領域で、“口の周りの筋肉が弱い”あるいは“歯並びが悪いため口が閉じにくい”といった理由が考えられます」 冒頭の「鼻呼吸に関する意識調査」では、口呼吸をしている人に対して「口を閉じない理由」を聞いていますが、単に自然で「楽だから」という理由が%と最多回答になっています。 この結果から考えても、歯科領域の問題、つまり口の周りの筋肉(表情筋)が弱かったり、歯並びが悪くて閉じにくかったりして、分かっていても口呼吸が本人にとって自然なのでやめられない、という人が多いのかもしれません。 ■歯科領域の原因2つの改善方法は? ただ、渡辺先生によれば改善方法はあるそう。歯並びは矯正や歯茎の手術によって治るそうですし、口の周りの筋肉も筋機能療法というトレーニングで治るとか。 筋機能療法とは口の周りの表情筋をトレーニングして口を閉じられるようにする改善方法で、 「よく言われるトレーニングとして、あいうべ体操が有名です」 と渡辺先生は教えてくれました。 あいうべ体操とは、「あー」「いー」「うー」と口を大きく動かし、最後に「べー」で舌を下に突き出す運動で、それぞれ各5秒ずつ、1日30セットを毎日続けると効果的とのことです。 なお、あいうべ体操は小顔作りにも役立つので、鼻呼吸ができている人でも、より美しい表情作りのために試してみたいですね。 以上、口呼吸のデメリットとその解消法をまとめましたが、いかがでしたか? 口呼吸の自覚がある人は、まずは原因を追求し、あいうべ体操で改善できそうならばぜひとも始めてみてくださいね。
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歯科医がアドバイス! 子どもの“歯みがき嫌い”を治すコツ

【パパからのご相談】 3歳の娘のことで心配なことがあります。歯磨きがすごく嫌いでなかなか磨かせてくれません。このままでは、もう少し大きくなってから虫歯になったりするんじゃないかと心配なんです。歯磨き嫌いって治るんでしょうか? ●A. 一度好きなように歯磨きさせてみましょう! はじめまして、兼業主夫放送作家の杉山ジョージです。 まさにうちの娘たちも歯磨きで苦労しました。なかなかやらせてくれないんですよね。しかも毎日のことですからイライラもたまってきて、最終的には無理やりなんてこともしょっちゅうでした。というわけでそんな僕の経験は参考になりそうにないので専門家に話を聞いてきましたよ! 歯医者の小安正洋先生が教えてくれた方法です! ●歯磨きされるのが嫌なのは、仕方ない 小安先生によると、そもそも子どもが歯磨きを嫌がるのはある程度しょうがないことのようです。 『誰かに口の中にものを入れられてごにょごにょされる。これって大人だって嫌ですよね。歯磨きが理解できないうちは特に嫌がります』 確かに! 小さい子にとっては、「おいおい何するんだよ!」っていう感じなんでしょうね。これは気づきませんでした。ただ、だからといって歯磨きを諦めるというわけにはいきません。では、いったいどうすればいいのでしょうか?マイクロモーター ●一回好きにやらせてみよう! 『まずは自分で歯ブラシを持たせて、好きなように一回歯磨きをさせてみてください。歯ブラシに対する抵抗感をなくすことが先決です。小さいお子さんの場合、持ったまま走ってケガにつながる可能性があるため注意してください。そのあとに、「仕上げはお父さん!」と遊び感覚で磨いてあげて、歯を磨く行為に対する抵抗感を減らしてあげることが大事だと思います』とのこと。 これは忍耐力が必要な気もしますね(苦笑)。でも、最初のうちに頑張って、歯磨きにポジティブなイメージを持ってもらうことができたらその後が楽になります。そこは頑張りましょう! ---------- 最後に、小安先生からお父さんお母さんにぜひ心にとめておいてほしいということがあります! 1つは、『まず、親がしっかり歯磨きをすること』。自分たちがやっていないのに子どもたちにやらせようとしてもうまくはいきませんよね。これは勉強などにも通じることだと思います。 そしてもう1つは、『歯医者さんは敵じゃなくて味方です(笑)』。怖いイメージを持っている人も多いかもしれませんが、考えてみれば、虫歯を治してくれるスーパーヒーローです! 小安先生は、『ぜひ、ちょっとしたことでも相談できる歯医者さんを作っておいてください』とも言っていました。 さあ、子どもはもちろん、われわれもしっかりと歯磨きライフを楽しんでいきましょう!
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生後6カ月まで母乳で育てると、歯のかみ合わせに好影響、1300人の5歳児を調査

生後6カ月まで母乳だけで育てると、歯のかみ合わせが悪くなる可能性が低くなると分かった。 オーストラリアのアデレード大学の研究グループが、米国小児科学会の発行するペディアトリクスのオンライン版で、2015年6月15日に報告した。 歯並びと授乳の関係調べる 子どもの歯並びと授乳の仕方との関係を、1300人の5歳児を対象として調査した。 歯並びについては、いくつかのタイプの異常が確認された。 上の歯と下の歯が離れる「離開咬合」、下の歯が前に出て受け口になる「反対咬合」、上の歯が過剰に前に出てくる出っ歯になる「上歯突出」のほか、中程度もしくは深刻に上の歯と下の歯が合わない「不正咬合」がチェックされた。 母乳の与え方については、誕生時、生後3カ月、12カ月、24カ月時点で記録された。 不正咬合が3分の1以下に 結果として、授乳の方法が母乳であると歯並びの悪さを防ぐことができる結果になった。歯科医療機器 まず、主に母乳だった場合には、離開咬合、上歯突出、不正咬合が少なかった。母乳だけである場合には、上歯突出と反対咬合が少なかった。 さらに、離開咬合では、生後3カ月~カ月まで母乳だけだった場合には33%低く、6カ月まで母乳だけだった場合には44%低かった。 不正咬合は3カ月〜カ月まで母乳だけだった場合には41%低く、6カ月まで母乳だけだった場合には72%低かった。 おしゃぶりで効果少なく いずれの場合にも、おしゃぶりを使用すると、それほどの効果は上げられなかった。 子どもの病気と障害を予防するため、生後6カ月まで母乳だけで授乳することが推奨されているが、かみ合わせの異常を防ぐためにも生後6カ月までは母乳だけで授乳することが推奨される。 母乳をめぐっては6カ月以上続けると白血病が減るという報告があった(6カ月以上の授乳で小児白血病が減る、有力医学誌で報告を参照)。利益はさまざまあるようだ。
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永久歯が生えてこない!?埋伏歯と欠損歯とは?

乳歯が抜けても永久歯が生えてこないことがある? 乳歯は上下左右5本ずつ、合計20本あります。小学校に入学する頃には乳歯の奥歯の後ろに永久歯の奥歯が生えてきて、乳歯の前歯はだんだんグラグラに。乳歯の下には永久歯が作られていて、乳歯の根っこを溶かしながら永久歯は生えてきます。 通常は乳歯が抜け落ちる頃にはすぐ下に永久歯の頭が見えてきますが、時には乳歯が抜けても永久歯が生えてこないこともあるのです。この場合、永久歯が生えてこられずに埋まっている状態(=埋伏歯)か、もともと歯がない(=欠損歯)ことが考えられます。歯科診療ユニット 埋伏歯の原因と対策は? 埋伏歯の原因としては歯が生えるスペースが足りない、歯が生える方向に問題がある、歯と骨が癒着しているなどが挙げられます。スペースが足りなくて歯が生えてこないときは、乳歯を少し削ったり矯正装置でスペースを拡げたりすることで自然と生えてくることが多いです。 隙間を作っても歯が生えてこないときや、歯の生える向きに問題がある場合は、埋まっている歯を引っ張り出す必要があります。歯が埋まったまま放置すると周りの歯の根っこを壊してしまうことがあるため、埋まっている歯の頭にボタンを付けて、ばねやゴムの力で歯を適切な方向に引っ張ります。 また、歯と骨の間には歯根膜という組織があるのですが、外傷や慢性炎症によって歯と骨が直接くっついてしまうことがあります。こうなると歯は自然に生えてこないばかりでなく引っ張っても動きません。この場合は歯を脱臼させることで動くようになることもありますが、抜歯せざるを得ないことも多いです。 元々永久歯の数が足りない場合もある! 生まれつき永久歯の数が足りない人もいて、特に2番目や5番目の歯が欠損しやすいと言われています。永久歯がない部分は乳歯がそのまま残ることもありますが、抜けてしまった時は入れ歯やインプラントなどで隙間を埋めるか、矯正治療で咬み合わせを作ることが必要です。 歯茎の下の永久歯の状態はレントゲンを撮ってみないと分かりません。少しおかしいなと感じたときは歯科医師に相談してみて下さい。
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