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歯肉炎の治療(ブラッシング)

歯肉炎はブラッシングで治します 歯肉炎の原因は細菌なので、細菌を取り除くこと(プラークコントロールといいます)が治療の主体になります. 細菌が除去できれば、歯肉の炎症は改善され、ばほ健全な歯周組織の回復が望めます. プラークを除去するのに一番効果的なのはブラッシング(歯みがき)です. 歯周病治療のブラッシング・片山式ブラッシング法 私たちが行っている歯周病治療のためのブラッシング方法は片山式ブラッシング法です.歯科用高圧蒸気滅菌器 片山式ブラッシングは、通常行われているバス法、チャーターズ法などとはかなり異なったブラッシング方法です. 一番大きな違いは、その人の歯肉の炎症の程度や歯並びによって磨き方を変えていくということです. 同じ人でも、歯肉の炎症状態が改善していけば、その状態に合わせて歯ブラシとブラッシング方法を変えていきます. 片山式ブラッシングは細菌のコントロールを目的とした“突っ込み振るわせ磨き”と歯肉の賦活を目的とする“フォーンズ法”の2つの方法が基本形になります. また、歯周組織の病態や部位、またその治療目的によって、歯ブラシの種類や方法を変えていきます. 突っ込み振るわせ磨き                            フォーンズ法        …
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出っ歯かそうでないかは、上の歯と下の歯のズレが4ミリかどうか

21日に放送された「この差って何ですか?」(TBS系)では、色々な差について徹底的に追求。世の中の人が、知りたい違いについてスッキリと解明してくれている。 整った歯並びは誰でも憧れているもの。しかし、出っ歯に悩んでいる人は多いとのこと。出っ歯とそうでない人の境界線はいったいどこなのだろうか。 東京歯科大学病院教授・茂木悦子医師によると、上の歯と下の歯の差が「およそ4ミリ」とのこと。 通常、上の前歯は2~3ミリは出ているものだが、それ以上になると出っ歯の傾向があると診断される。 日本学校医師会では、7~8ミリ以上のズレがある場合は、治療対象の基準値としているそうだ。歯模型 出っ歯には4つのパターンがあり、 1 上あごが出ている場合 2 上の前歯が傾いている場合 3 下あごが引っ込んでいる場合 4 下の前歯が内側に倒れこんでいる場合 原因は、遺伝の他に、子どものときに指しゃぶりをしたり、舌で前歯を押したりすると出っ歯になりやすく、それは永久歯になってからも影響を及ぼす。 出っ歯かどうかは自分でも簡単に確認できる。 割り箸を用意して、鼻の先と顎にあてる。 そのときに、鼻先、上唇、下唇、顎が一直線で結べたら理想的な口元。 もし、一直線で結べない場合は、出っ歯の傾向があるそうだ。
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歯茎が下がって歯が見えるようになってきた…どうすべき?

歯のトラブルは虫歯だけとは限りません。今回は歯茎に悩む20代の男性からの相談です。歯茎が下がり、歯が見えるようになってきたという相談者に、専門家からはどのような回答が寄せられたでしょうか。 ■20代男性からの相談:「歯茎が下がり、歯が見えるようになった」 『虫歯になったことはほとんどないのですが、歯茎が薄くなっていると感じています。歯の面積が増え、下の歯の歯茎は下に下がり、上の歯の歯茎は上に上がってきています。歯磨きは朝だけで、タバコは1日10本ほど吸います。食生活は、野菜はほとんど食べずコンビニ弁当と外食がほとんどで、だいぶん偏っていると思います。歯磨きは歯茎を意識して優しく磨くようにしていますが、改善する方法はあるでしょうか。(20代・男性)』口腔内カメラ ■歯周病の可能性あり。早めに歯科を受診して検査と治療を 歯茎に腫れなどの症状があれば、歯周病の可能性があるようです。できるだけ早めに歯科を受診して検査と治療をするのがよいとの意見が寄せられました。 『歯ぐきが下がり、歯が長く見えるということですね。歯ぐきの腫れや赤み、歯みがき時の出血、口臭など、歯周病の症状はありませんか。歯周病に罹患している可能性が高いと思われます。一番よいのは、歯科医院を受診して、検査と治療、そして歯磨きや生活の指導を受けることです。(歯科衛生士)』 『歯ぐきが下がっているということは、歯を支える歯槽骨が溶けて失われているためです。最後には虫歯でもないきれいな歯がぐらぐらして抜け落ちてしまいます。食い止めるのは早ければ早いほどよいです。まだ20代で若いので治療の効果も出やすいでしょう。(歯科衛生士)』 ■禁煙し、丁寧な歯磨きを心がけて。食生活の見直しも タバコは歯周病を悪化させる原因となります。本数を減らすか、できれば禁煙するようにしましょう。偏った食生活を見直すことも効果があります。 『歯磨きは朝だけということですが、丁寧にできていますか。1日1回でもかまいませんが、徹底的に磨けていることが条件です。(歯科衛生士) 『タバコや栄養の偏りは、歯周病を悪化させる大きな要因の一つです。減煙・禁煙、そしてタンパク質やビタミンB、C、Dの摂取に心がけてください。(歯科衛生士)』 歯茎が下がり、腫れているようであれば、歯周病の可能性があります。放っておくと健康な歯まで抜け落ちてしまう可能性もありますから、できるだけ早めに歯科で検査をし、治療を始めましょう。タバコや偏った食事は歯周病を悪化させます。禁煙を心がけ、食生活を見直しましょう。
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グラグラになった乳歯の抜き方

はじめに お子さんの乳歯がグラグラで痛くて食事ができないときに、どうしたら良いかというご相談をよくいただきます。歯科医院に来ていただくのが一番良いのですが、乳歯は20本ありますからあまり何度もご来院いただくのも大変です。そこで今回は乳歯を抜いてもいいかどうかの判断基準と抜き方をご説明します。 この乳歯は抜いてもいい? ー 表:乳歯から永久歯への生え替わりの時期 (photo by 著者)ー ・まずは上の表をご覧ください。歯の生え替わりの時期の一覧表です。お子さんの年齢がグラグラした歯の生え替わり時期に達していることが第一条件です。もしも11〜12歳で生え替わる歯が7歳や8歳で抜けそうな場合は歯周病その他の病気の可能性がありますので、歯科を受診してください。 ・第二の条件は乳歯が軽く引っ張っただけで抜けそうであることです。強く引かないと抜けないような歯はまだ生え替わりの準備ができていないのかもしれません。乳歯が揺れて痛むが抜けそうにない場合も、無理に抜かずに歯科を受診してください。 グラグラになった乳歯の抜き方 ①ガーゼで乳歯を包む ②乳歯をつまんで真上(真下)に引く ③出血が止まるまでガーゼで圧迫する 抜いた後に乳歯の根の欠片が残った、抜いても腫れや痛みが続くような場合は歯科を受診してください。歯科 口腔内カメラ まとめ 乳歯を抜いた後、生えたばかりの永久歯は虫歯になりやすいので、お子さんを定期的にお近くの歯科医院に連れて行き、健診と歯みがき指導・フッ素塗布などの予防処置を受けさせてあげてくださいね。
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歯をキレイに保つたった3つの習慣

髪型や服装など、人の印象を決める要因には様々なものがありますが、大きな位置を占めているのが「歯」です。芸能人の方を例にとるとわかりやすいのですが、歯列矯正や歯のホワイトニングで、ワンランクアップした美しさを感じることができます。逆に、歯のお手入れが行き届いておらず、黄ばんだりくすんだりしていることで、老けた印象が助長されることがあります。 人と話したり、笑ったりするときによく見えてしまう歯。歯が健康で美しいことは、人に与える印象への影響がとても大きいのです。今回は、普段の歯磨き習慣にプラスして行ってほしい、3つのことをご紹介します。 1.朝起きたらまず口をすすぐ 寝る前に歯磨きをしているし、朝ご飯は食べる前なら、朝一番は最も歯がきれいなはず…。そんな印象を持っている人がいるようですが、実は、睡眠中は、口内の菌の繁殖が最も活発になるのです。そのため、雑菌などで一番歯が「汚い」状態なのは朝なのです。忙しいからといって歯磨きをさぼったり、時には朝ご飯も食べずそのままの状態で家を出たりしていませんか? こうした習慣は、歯を痛ませるだけでなく口臭の原因にもなります。朝起きたら、まず口をすすぐことだけは忘れず行うようにしましょう。 2.ながら歯磨きをやめよう 時間がもったいないからといって、テレビを見たりお風呂に入ったりしながらだらだらと歯を磨いていませんか? そんな習慣がついている人は要注意です。人は同時に2つ以上の動作をしようとすると、無意識のうちに両方が乱雑になってしまいます。歯は、強く磨くとエナメル質が削れてしまい、悪い状態になってしまう可能性があります。そのため、歯を磨くときは優しく軽く、1本ずつ丁寧に磨くのがいいのですが、「ながら歯磨き」をすると、微妙な手加減ができず、ついゴシゴシ強く磨きがちになってしまいます。歯を磨くときは「集中して丁寧に」を心がけましょう。 3.噛む習慣を大切にする 歯を健康に保つのに重要なのは、歯磨きの習慣だけではありません。実は唾液の分泌も重要な要素の一つなのです。唾液は、口内を浄化したり抗菌したりする作用があるうえに、虫歯菌が生んだ酸を中和する作用や、歯のエナメル質を修復する作用があります。更には、免疫力を高めたり活性酸素を消したりして、老化を防止してくれる作用があるともいわれています。この唾液の分泌量は、加齢とともに減ってしまいます。高圧蒸気滅菌器 そこでおすすめしたいのが、ガムを噛むこと。キシリトール入りなど、口内に酸を作りにくいタイプのガムを選び、20回程度を目安に、左右交互に同じ回数ずつ噛みましょう。5~10分行うと唾液の分泌が活発になります。食事前にこれを行うことで、満腹感を得やすくなりダイエットにもなります。 キレイな歯を保つことは重要なことです。そして、その方法は決して難しいものではありません。毎日の生活の中に無理なく「歯を大切にする習慣」を取り入れて、歯からアンチエイジングしていきましょう!
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歯周病と自然治癒との率直な話

歯周病は始めは痛みもないため、知らないうちに進行します。歯ぐきが腫れたり、歯磨きで出血があり、初めて気づくことが多いようです。 その後も、体調が良くなれば腫れも引き、痛みもなくるので、放置することが多いのです。 でも、放置することで進行した歯周病は、次に気づいた時には歯ぐきが下がり、歯牙がぐらぐらと動揺することにも。その時には、口臭もひどくなるので、慌てて歯医者さんに行くかもしれませんが、すでに手遅れになっているかもしれません。 それほど怖い歯周病ですが、他人に備わっている「自己治癒力」を最大限に生かすことで、簡単に予防できるかもしれません。マイクロモーター 今回の記事では、自己治癒力によって歯周病を予防する方法についてお伝えします。もし、歯周病で困っていましたら、ぜひご参考にしてください。 この記事の目次 1 歯周病は進行する 2 自己治癒力 3 歯周病に「自己治癒力」を生かせるか? 4 自己治癒力で治癒できる症状 5 歯肉炎を治す方法 歯周病は進行する 歯周病は、歯周病菌による感染症です。そして、歯肉の炎症から歯槽骨吸収へと段階を追って進行する恐ろしい病気です。 また、最近の医学界の発表では、歯周病菌は、心筋梗塞や脳梗塞などの血管病などのほか糖尿病など内科疾患を引き起こすともいわれています。 歯周病が進行するプロセス 家族などから歯周病菌が感染する(食事やキスなどからの感染) 歯周病菌が産生するガスによって、歯肉に炎症が起きる。(軽度歯肉炎) 歯肉炎が進行し、歯周ポケットが形成される。 歯周ポケットに膿がたまり、炎症が深くなる。(中度歯肉炎) 歯根膜に炎症が起きたり歯槽骨の吸収が始まる。(歯周炎・重度歯周病) このようにして、歯周病は進行していきます。でも、人には「自己治癒力」というものがあります。その力を最大限に生かすことができれば、たとえ歯周病であっても治るかもしれません。 自己治癒力 人には、生まれつき傷を治す力が備わっています。それを「自然治癒力」とか、「自己治癒力」と呼んでいます。 自己治癒力とは、 一つは、細胞が生まれ変わる。もう一つは、免疫力。…
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乳酸菌がネバネバなお口をスッキリさせる理由とは?

食事後でなくてもなんだか口のなかが「ネバネバ」することがあります。食べたもののせいかも?体調が悪いのかな?と気になってしまいますよね。 ハミガキしてもデンタルウォッシュしても、そのネバネバが気になるという方。それはもしかしたら、歯周病かもしれません。 乳酸菌入のチョコやタブレットが発売されて話題ですが、乳酸菌でそのネバネバをスッキリとさせてくれるらしいとのこと。でも乳酸菌っていったい何?ヨーグルトに入っている乳酸菌のこと? そんな乳酸菌のヒミツにせまってみました。 乳酸菌と発酵食品の関係 長持ちする食品に生まれ変わる 乳酸菌というと発酵食品がすぐ思い浮かびます。チーズやヨーグルト。味噌や醤油の調味料、漬物などもそうですね。菌が素材と混ざり合って発酵という過程をふみ、長持ちする食品に生まれ変わります。 乳酸菌が糖から乳酸を作ることを「乳酸発酵」といいます。乳酸菌は、乳酸発酵によってヨーグルトをはじめとする発酵食品を作りますが、食品によって使われる乳酸菌の種類が決まっています。(中略) 乳酸発酵にはこういった働きがあるため、古くからさまざまな食品に利用されてきたのでしょう。現在では乳酸菌自体から整腸作用に効く薬品なども作られています(※引用:乳酸菌のお話(ヨーグルトと菌)明治)。 乳酸菌といってもどうも奥が深いようです。歯科ユニット 乳酸菌の種類はたくさん 350もの種類がある?乳酸菌 乳酸菌が食物を変化させて、私たち人間にとって体によい食品になるということはわかりましたが、その菌は1つではなくいろいろ種類があるようです。 乳酸菌は現在わかっているところで350もの種類があります。これだけの種類を詳しく知ろうと思って調べてみても、アルファベットや記号の羅列が続き、理解するのはなかなか難しいと思います(※引用:乳酸菌の種類 フジッコ)。 そういえば、乳製品の売り場にいくと様々な菌の名前が入ったヨーグルトが置いてありますよね。今はいろいろな研究が進み、菌が持っている力がヒトの体に入って様々な影響を与えるということが分かってきています。 ヒトも持っている乳酸菌との融合 予防医学「プロバイオティクス」という考え方 ヒトも生まれながらにして体内に菌を持っています。DNAがヒトによって異なるように人間の持つ菌も、ヒトそれぞれ同じではありません。そのなかの菌で最近、注目を浴びているのが腸内に住む菌です。 腸内乳酸菌について 腸内に生息する細菌は約500種、100兆個、そして、その重量は1kgに達する。そのほとんどは大腸に生息する嫌気性菌である(図1)。 ヒト腸内細菌の代表的なものはビフィズス菌、ラクトバチルス菌の乳酸菌であり、そのほか、バクテロイデス菌、クロストリジウム菌、大腸菌などである。前2者はグラム陽性菌で、後の3者はグラム陰性菌である(※引用:上野川修一 腸内乳酸菌とプロバイオティクスの免疫系に対する作用 ―その現在と未来)。 このヒトが持っている乳酸菌と外部からとる乳酸菌が体内で反応し、健康によいとされる状態を作り出しているようです。 その考え方は、ヨーロッパが発祥といわれ「プロバイオティクス」と呼ばれています。 母乳に含まれている乳酸菌の力 ラクトバチルス ロイテリ菌とは ヒトが持つ菌は腸内だけでなく口のなかにももちろんたくさんの菌があり、外から入る細菌やウイルスに対して防御するかのように働くものもあります。しかし、もとから持っている人間の免疫力が弱まっていると歯周病や風邪をひいてしまったりと体調をくずしてしまいますよね。 その免疫力がありそうもない生まれたての赤ちゃんが、病気にかかりにくいのはどうしてでしょうか。 よくいわれているのが、「赤ちゃんは母乳に含まれる免疫力により守られている」、「おなかのなかにいるときに母親がもつ免疫力が出産後数ヶ月は続いている」ということです。 そして、その母乳に含まれているラクトバチルス…
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肥満気味の40男こそ! 正しいデンタルヘルスとは?

40代の80%が罹患しているともいわれる歯周病。日本疫学会の発表によると、普通体型の人に比べ肥満の人は、約倍も歯周病にかかりやすいという。つまり、メタボ気味の40代男性は歯周病リスクが大きく上がっているといえるのだ。口内ケアを怠ればすぐにかかってしまうという非常に身近、かつ危険な歯周病対策とケアについて、表参道矯正歯科の川崎先生に話を聞いた。 ■■今回のアドバイザー 表参道矯正歯科 院長 川崎健一さん 完全オーダーメイドの矯正歯科治療を行う表参道矯正歯科の院長。東北大学歯学部卒業。歯学博士(歯科矯正学)、日本矯正歯科学会認定医 舌側矯正医(Lingual Orthodontist)インビザライン専門医(インビザラインスーパードクター)クリアアライナー認定医、アソアライナー認定医。 ■歯周病菌の毒素が、肥満の原因に 川崎さん「歯周病とは、生活習慣病のひとつで、歯の周りの組織に発生する慢性疾患の総称です。わかりやすくいうと、歯肉や歯槽骨が歯垢(プラーク)の中の細菌によって引き起こされる炎症によって、破壊されていく病気です。程度の差はありますが、実は日本人の成人の80%以上がかかっているともいわれています。 特に、肥満の人は、普通の人に比べて歯周病が悪化しやすいと考えられています。というのも、肥満の人の内臓脂肪には、炎症反応を活発化させる物質がとても多く分泌しているからです。歯周病は歯周組織の炎症なので、肥満の人は要注意なのです。 反対に、歯周病が、肥満を引き起こす原因になることもわかっています。歯周病菌が出す毒素を、マウスの皮下に注入し続けたところ、内臓に脂肪が沈着し、肥満を引き起こしたという研究結果が発表されています。これは、歯周病菌から出た毒素が、血液中に入り込んだことが肥満の原因であると考えられています。さらに、肥満になるとインスリンの分泌が少なくなったり、働きが悪くなったりして、糖尿病を引き起こす可能性も高まります」 ■歯垢・歯石はセルフケアも可能 川崎さん「歯周病のケアで一番重要なのは、プラークコントロールです。プラークコントロールとは歯ブラシやデンタルフロスなどを使ってプラーク(歯垢)を歯や、歯と歯茎の隙間から取り除くことです。これは自分でできることなので、丁寧な歯磨きを毎日実践するのがいいです。たとえば、歯ブラシだけではなく、フロスも併用することで、歯の汚れの約80〜90%を落とせると言われています。最低でも15分間は磨くようにしましょう。歯科 口腔内カメラ ただ、いくら気をつけて歯磨きをしていても、だんだんと歯石がついてきます。 歯垢(プラーク)は取り除かなければ硬くなり、歯石に変化して歯の表面に強固に付着します。これは歯ブラシだけでは取り除くことができません。定期的に歯医者さんに通って歯石除去をしてもらってください」 ■悪化すると歯が抜け落ちることも… 川崎さん「歯周病には進行の度合いによって、初期歯周病、中期歯周病、重度歯周病に分かれます。それぞれの進行度合いによって治療内容が変わるので、歯科医院に行ってガイドラインに沿った計画的な歯周病治療を受けるのがオススメです。 歯周病が悪化すると、歯を支えている歯槽骨や歯根膜が破壊されて、最後は歯が抜け落ちてしまいます。このような最悪の事態を防ぐためにも、自覚症状がないうちからケアしていくことが大切です」 ■最後にアドバイザーからひと言 「ビジネスマンにとって、白く綺麗な歯は大きな武器になりますよ!」
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歯科医に聞く。無痛治療の実際とは

歯科医院のホームページで「無痛治療を行っています」という文言をよく見かけます。あのギンギン削られてガンガン痛むことから解放される? と期待してしまいますが、無痛治療とは具体的にどのように行われるのでしょうか。本当に無痛なのでしょうか。 歯学博士で歯科・口腔衛生外科の江上歯科(大阪市北区)院長・江上一郎先生にお話を伺いました。生体情報モニタ ■麻酔、レーザー、薬、そして早期治療 「無痛治療とは、文字通り、痛みを感じないように治療する方法です。一般的に、次の方法がとられています」と江上先生。 1)麻酔による治療 どこの歯科でも行っている無痛治療法ですが、麻酔薬や麻酔の方法、技術は歯科医によります。 まず、歯ぐきにジェル状の「表面麻酔剤」を塗ってから、そこに注射針で「局所麻酔」を施します。 注射の針は極細です。かつては、刺すときにちくっと感じていましたがが、今はそれもまずありません。注射の方法も進化しています。麻酔液を、電動で少しずつゆっくり注入していく場合は、歯ぐきへの圧迫を最小限に抑え、少量で効率よい麻酔が可能です。費用は、保険適用です。 注射による麻酔がつらい、高血圧などで一般の麻酔では持病が悪化するなどという方には、「笑気吸入鎮静法」を行います。鼻から笑気ガス(医療用ガス)を吸い込むと、リラックス気分になって痛みへの恐怖心が緩和され、鎮痛効果もあります。数分で元の意識に戻ります。自費で、2,000円~3,000円です。 ほかに、麻酔医が静脈に少量の精神安定剤を投与する「静脈内鎮静法」や、全身麻酔という方法もあります。自費で、かつ、どこの歯科医院でも取り扱っているわけではありませんので、相談が必要です。 2)レーザーによる治療 患部にレーザーを照射して歯をはじく感覚で削ります。殺菌効果、止血効果もあり、化膿(かのう)している歯ぐきの切開など小外科処置を行うこともあります。 ただし、深い虫歯の治療は難しい、機械で削るよりもかなり時間を要するなど、デメリットもあります。どこの歯科医院にでもあるわけではなく、費用は自費のことが多いでしょう。 3)エアーアブレーションによる治療 「細かい粉末を、圧縮した空気で噴射して歯を削る装置」で治療します。進行したむし歯には適しません。どこの歯科医院にでもあるわけではなく、費用は自費のことが多いでしょう。 4)抗菌剤による治療 一時、薬を詰めるだけで歯を削る必要がない、という治療法が話題になりました。これは、3種の抗菌剤(細菌を死滅させる薬)を混ぜて詰める「3Mix(スリーミックス)法」と呼ばれる方法です。 歯を削らない、神経を抜かなくてよい可能性がありますが、取り扱っている歯科医院が少数であること、その安全性、有効性について証明したデータに乏しい、日本歯科保存学会は2009年3月時点では「現状では、保存領域の治療技術として容認することは難しい」という見解を発表しているという側面もあります。費用は保険適用外で、医院によって変動があるようです。 江上先生は、こうアドバイスを加えます。 「以上の方法が主ですが、一番の無痛治療は、むし歯の早期発見早期治療です。むし歯は、歯の表面のエナメル質が変色することから始まります。それに気付いた時点ですぐに治療をしておくと、エナメル質には神経が通っていませんから、削ったとしても痛みはありません。また、削る必要がないこともあり、時間も費用も最小限ですみます。 それに、痛みというのは心理面に大きく影響されます。信頼できる医師から、どのような治療をするのか、痛みはどの時点でどう感じそうなのかの説明を受けておくと、いきなり削られるよりも随分と心の負担が軽くなり、痛みも軽減するものです。 そのためには、医師に気を遣わずに、『自分は痛みに弱い』、『過去に痛い経験をした』など、あらかじめ相談するようにしてください。こういう心理面が重要になってきます」 「水がしみるようになれば、歯の神経がむし歯で浸食されていますから、治療に際して痛みが出てきます」と江上先生。どうやら、無痛治療のお世話になる前に歯科医へ急ぐことこそが無痛治療になるようです。
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口角炎の原因菌「カンジダ」が感染しやすい条件とは

口角が裂けて痛む口角炎。刺激物などの摂取が多い方や、真菌(カビ)の一種カンジダが感染することがあります。こちらでは、カンジダ菌が原因でという真菌(カビ)の感染があります。ここでは、カンジダが感染しやすい条件や、カンジダ感染による口角炎を防ぐためのポイントについて解説します。 口角炎の原因菌、カンジダとは? 口角炎はカンジダという真菌(カビ)によって引き起こされることがあります。カンジダは、もともと体にいる常在菌の一種で、口の中、消化管、腟に常に生息しています。通常は人体に害を及ぼしませんが、風邪や疲労などにより免疫機能が低下していたり、衛生状態の悪さや抗生物質などの薬に影響を受けて増殖すると、さまざまな感染症状を引き起こします。 カンジダが感染しやすい条件とは カンジタが皮膚に感染しやすくなる条件は以下の通りです。 ・温かく湿度の高い場所、気候 ・調湿機能が悪い合成繊維の下着などで締め付けられた部分 ・衛生状態が悪い場所 ・皮膚に炎症性の疾患がある場合 ・抗生物質やコルチコステロイド薬など、免疫機能に影響を及ぼす薬を使用しているとき ・糖尿病、肝臓病、エイズなど免疫機能を低下させる病気に罹患しているとき 上記のような条件のもと、皮膚の湿った部分に増殖します。カンジダが感染しやすい部位は、口の粘膜、鼠径部(そけいぶ)、わきの下、乳房の下、お腹のたるんだ部分、デリケートゾーンなどです。 口角炎で言うと、唇をよく舐めるくせがあったり、子どもの場合では指しゃぶりなど、口角が常に湿っているような場合にカンジダが繁殖しやすく、口角にカンジダ症を発症して口角炎が起こります。このほか、皮膚や粘膜を正常に保つためのビタミンやミネラルが不足する「鉄欠乏性貧血」「亜鉛欠乏症」「ビタミン(B2、B6、B12)欠乏症」などでも発症しやすくなります。口腔洗浄器 カンジダ性口角炎の治療 治療は、抗真菌薬やビタミン剤の処方が一般的です。口角の裂け目がひどい場合には軟膏が処方されることもあります。 口角炎の症状は3日程度で軽くなるのが普通です。長くても1週間程度で改善していきます。それまでは、医師から処方された薬をきちんと服用し、軟膏をまめに塗るほか、栄養バランスのよい食事を心がけて、症状の改善につとめるようにしましょう。
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