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悪性虫歯が急増!『ためしてガッテン』で歯を守る新常識を紹介する
2月11日(水)放送の『ためしてガッテン』(NHK総合 毎週水曜 20:00~20:43)で、ゲストに清水ミチコ、志垣太郎、山瀬まみを迎え、今急増中の厄介な「悪性虫歯」を特集する。 同番組では、ふだんの生活の「なぜ?」「どうして?」について、最先端の科学とユニークな実験で試し、合点がいくまで徹底調査。今回は「歯が抜ける!30代からの悪性虫歯&入れ歯の新常識」を放送する。虫歯も歯周病もないし、ここ数年歯医者には行っていない。実はそんな人こそが要注意だ。この、悪性虫歯は、痛みがほとんどないので油断してると、周囲の健康な歯まで道連れに次々と抜けて一気に歯を失う羽目にもなりかねない。(超音波スケーラー) 一方で、「入れ歯の自分は安心」という人も、歯の土台となる骨やあごが溶けてしまい、入れ歯すら使えなくなるケースもあるという。番組では、歯を守るための新常識を徹底紹介する。
根管治療の専門医が行っている最新治療法と一般歯科との治療の違い
根管治療をしてもらっているが消毒だけで前に進まない、何度治療をしてもらっても腫れを繰り返してしまうなどいつまでも治らない治療に不安を感じている方も多いのではないでしょうか。根管治療とは歯の神経が死んでしまった根の中を消毒し、長く使うための治療です。しかし、実は根管治療は根管治療専門医が行わないと治る確率がかなり低くなってしまうのです。根管治療専門医では見えない部分を見える状態にして治療を行っているのです。今回は根管治療専門医が行っている最新治療法と一般歯科で行っている治療の違いをお伝えします。ぜひ、参考にしてください。 1.根管治療(こんかんちりょう)とは 根管治療は歯の神経が死んでしまった時、歯の根の中を消毒し、細菌が感染しないように薬を詰めて、神経が死んでしまった後にも歯を長く使っていくための治療です。この根管治療が精密に行われるかで歯の寿命は変わってくるのです。何度も感染し、治療を繰り返せば、歯はもろくなり割れて、抜歯が必要になります。 下のレントゲンでは、根の先に膿が溜まっている黒い部分の根尖病巣(こんせんびょうそう)があります。 根管治療後、黒い部分の根尖病巣が無くなっているのがわかります。 2.根管治療の専門医が行っている最新治療法と一般歯科での治療の違い 2−1.根管を3次元的に診断するCTレントゲン 歯の根の数や形は同じではなく、人や歯によって違います。根管治療専門医では3次元のCTレントゲンを撮影して、複雑な歯の形を正確に診断してから治療を行います。 一般歯科の治療 一般歯科では2次元のレントゲンで歯の根の形を確認します。そのため根が重なっていたり、根が曲がっていたりするとレントゲンでは分かりにくいため経験や勘で治療をしなくてはいけないため治療の精度が下がります。 2−2.マイクロスコープによる超精密根管治療 歯の根の中は細く、暗く通常では見えない部分です。根管治療専門医ではマイクロスコープを使って、歯の根の中の状態を20倍に拡大することができます。今まで見えなかった根の先端まで見ながら治療をすることができるために、精密な治療を行うことができます。 一般歯科での治療 一般歯科では歯の根の入り口の部分だけを見ながら治療をします。根の先端部分までの距離を測る機械を使いながら入り口と距離だけを頼りに治療を進めていきます。そのため汚れが残っていても気付きにくく、何度も消毒を繰り返し、治療期間が長くなってしまうことがあります。 2−3.唾液による感染を防ぐラバーダム 根管治療は歯の根の中を消毒する治療です。根管内に唾液が入り込むと細菌が感染し、より悪化してしまいます。そのため根管治療専門医ではラバーダムというゴムのシートを歯にかけて唾液が歯の根の中に入り込まないようにして治療を進めていきます。詳しくは「歯の寿命はこれで決まる!歯の根の治療の根管治療と全情報を大公開」を参考にしてください。 一般歯科での治療 一般歯科でもラバーダムを使って根管治療をしている歯医者も多くいます。しかし、多くの歯医者ではラバーダムをせず、ガーゼなどで唾液を防ぎながら根管治療を行っているため、唾液が根の中に入りやすい環境で治療をしています。 2−4.歯の再生力が高いMTAセメント MTAセメントは歯を再生させる能力の高い材料です。細菌に感染してしまった根の中の汚れをきれいにしていくと、歯は徐々に短くなったり、薄くなったりします。MTAセメントを使うことによって歯を再生させ、歯を自然に治癒させることができます。 一般歯科での治療 MTAセメントは保険適応外の材料です。材料の費用だけで何万円もするために一般歯科で使うことができない材料です。そのため状態が悪い歯の根管治療は治すことができなく、症状が続いてしまうか、抜歯をするかの選択となります。 2−5.治らない歯根嚢胞は歯根端切除術 歯根端切除術(しこんたんせつじょじゅつ)とは細菌や感染源が歯の根の外に出てしまい、根管治療では治らないため、根の先の一部を切断し、根の先から薬で閉鎖することです。根管治療専門医ではマイクロスコープで確認しながら行うことができ、MTAのセメントで根の先を閉鎖することができます。詳しくは「歯根端切除術/根の治療では治らない膿の袋を取り除く」を参考にしてください。 一般歯科の治療 一般歯科でも歯根端切除術は行うことができます。ただし、マイクロスコープやMTAセメントは使うことができないため、精度が低くなってしまいます。 2−6.再植手術と歯根端切除術 奥歯の歯が根管治療で治らない場合、奥歯は骨が厚いため歯根端切除ができないことがあります。その場合歯を一度、抜歯して口の外で歯根端切除術を行い、再度歯を戻す再植(さいしょく)手術を行います。再植手術の際もマイクロスコープとMTAセメントで超精密治療を行います。 一般歯科での治療 一般歯科でも再植手術を行っているところもあります。ただし、マイクロスコープやMTAセメントは使うことができないため、精度が低くなってしまいます。(根管治療機器)…
入れ歯で美味しく食べるために~プロローグ~
歯が抜けたままになっていませんか?歯が抜けたままになっていると、抜けた歯の隣の歯が傾いてきたり、抜けた歯と噛み合う歯がのびてきたりして、さらに噛みにくくなります。また、食べることができるものが限られてきて低栄養状態を招くだけでなく、噛み合わせが安定しないため誤嚥性肺炎のリスクが高まったり、身体の運動能力(バランス・平衡感覚等)が低下して転倒のリスクも高まります。そうならないためにも歯の抜けたところは、一般的に入れ歯を入れて補います。 入れ歯を入れてよく噛めるようになると、(歯模型) 栄養状態がよくなる 顔の筋肉のトレーニングになり、顔の表情が整う 脳が刺激を受けて働きがよくなる 唾液がたくさん出て、食べ物が飲み込みやすくなる などの効果があります。 特に「噛むこと」と「脳」の深い関係のカギを握るのが、歯の根っこの周囲を取り巻く「歯根膜」(しこんまく)という組織です。歯根膜は歯を守るクッションの役割をするとともに、歯根膜の中にある神経細胞は歯にかかる力や食べ物の量や硬軟などの情報を精密にキャッチするセンサーの役割を持っています。噛むことによる歯根膜の刺激は脳の中枢に送られ、脳はその情報に基づいて適した噛み方の指導を出しています。例えば硬いものなら回数を多くするとか、噛めなければ飲み込んだり、柔らかいものを要求したりします。しかし、歯が抜けると歯根膜も一緒になくなってしまいます。その時は口の中の粘膜や顎関節などに存在するセンサーが歯根膜の代用として働きますので、歯が抜けたままで放っておかず、入れ歯を入れて脳を刺激することが大切です。(歯科診療ユニット) このように歯が抜けて失われた機能を回復するために重要な入れ歯ですが、「食べることが困難」「味が変わった」などの話をよく聞きます。 いつまでも美味しく食べることは皆の願いです。 入れ歯についての詳しい情報は、今後掲載していきます。
朝起きたら口の中がネバネバして臭い|息をキレイにする方法を教えます
朝起きたら臭かった! 朝起きたら枕元からイヤ~な臭いがプ~ンとして それが自分のお口の臭いで落ち込んだ。 昨日の夜は歯を磨いたはずなのに 口の中はネバネバしてねっとり気持ちが悪い。 そんな口の臭いやネバネバの原因は何だかご存知ですか? 口の中にはたくさんの細菌がいてそれがイヤ~な臭いの元になる 口臭物質を出すことで、朝起きると生ゴミみたいな臭いがするようになります。 若いころは気にならなかった朝の口臭ですが、 年齢を重ねると体だけでなく口の中の環境にも変化が現れます。 朝起きた時の強い口臭や口の中のネバネバした症状は 加齢により口の中の衛生状態が悪化していることを示すサインです。 口臭の原因にはいろいろあって、それが複数重っているケースがほとんどで 口臭を予防するにはその原因をしっかり見極めることがまず大切です。 原因が分からないまま闇雲に歯磨きや口臭グッズを使用しても なかなか口臭予防はおろか、効果的な口臭対策にはつながりません。 ■口臭の原因を知ることが第一歩! 口臭の原因を特定するためには、その発生のメカニズムはもちろん 生活の中でどんなとき、どんな場面で口臭が気になるのかを把握しましょう。 歯磨きをしてもなかなか改善しない場合は、口臭の基礎知識を少し知るだけで 適切なケアの仕方が分かり、人との会話でも自信を持つことができます。 口臭の原因を1つ1つ確認し解決していくことでどんな臭いも自然に治り、 口臭だけでなく虫歯や歯周病など歯と歯茎の健康にも歯科用大きな力となります。 イヤ~な口臭が枕や布団から漂っては、自分でも情けなくなりますし、 いつも口臭を気にばかりいるとストレスも溜まり、体のためにも良くありません。 口臭の原因を突き止めることができたら、あとはその対策に取り組めばいいだけ。 朝起きて全然口臭が気にならなくなることは正しい口臭ケアで可能です。 若い方なら寝起きにキスもしたいでしょうし、お泊りも気が楽です。 口臭は口の中の健康だけでなく体の健康ともつながりがあり ときには体の不調を知らせる病気のSOSであるケースもありますので、…
磨耗症
どんな病気か 歯の表面に対して、とくに摩擦による機械的作用で歯質の表面がすり減って欠損となったものをいいます。 原因は何か 原因として、次のようなものがあります。 (1)歯ブラシによるもの:硬い毛の歯ブラシで長期間強く横みがきを行っていると、歯の表面、とくに歯肉との境目( 歯頸部しけいぶ)がくさび状に削れてきます。これをくさび状欠損といいます。 (2)職業または習癖による磨耗:ガラス工、管楽器演奏者、家具工など口で器具を扱う職業に従事している人、パイプでたばこを吸う人などには、常時使っている特定の歯の部分に小さな欠損が生じます。 症状の現れ方 軽度の磨耗ではほとんど自覚症状はありません。くさび状欠損や他の部位の大きな磨耗による欠損が生じると、 知覚過敏ちかくかびんやう 蝕しょく(むし歯)を引き起こし、 歯髄炎しずいえんに至ることがあります。 検査と診断 視診でほぼ診断できますが、 咬耗症、むし歯、歯冠破折などとの区別が重要です。 治療の方法 正しい歯みがき方法の指導や悪習癖の矯正といった、磨耗を生じた原因をなくすことが第一です。磨耗による欠損部が小さい場合はそのまま何もしないで経過をみます。知覚過敏の症状がある場合はその部位に薬物塗布療法、レーザー照射、接着性の材料を充填するといった治療を行います。(歯科 口腔内カメラ) 病気に気づいたらどうする 磨耗のでき方は非常にゆっくりです。自分で気がつく、あるいは他人にいわれて気がつくことももちろんありますが、別の理由で歯科治療を行った際に、歯科医から指摘されて初めて気がつくこともまれではありません。症状がなければそのまま放置しておいても問題のないことがありますが、まず歯科医療機関で診察してもらって対応を話し合うとよいでしょう。
歯ぐきに「おでき」はありませんか?フィステルの3つの原因と治療法
歯ぐきのおでき(フィステル)は何らかの理由で歯肉または骨の中にたまったウミの出口なので、その原因を突き止めて治療する必要があります。 今回は、よくある歯ぐきのおできの原因3つとその治療法をご紹介します。 根尖性歯周炎 神経が死んでいる歯の神経の穴(根管)の中でばい菌が繁殖して、歯の根元が化膿すると歯ぐきにおできができることがあります。 治療法 神経の穴の消毒(根管治療)をします。(口腔内カメラ) 歯の破折 歯にヒビが入ったり、割れているとそこを伝って細菌が体内に侵入し、歯根周囲で炎症が起こり、おできができることがあります。 治療法 割れ目が浅い位置で止まり健康な歯根が長く残っている場合は、割れた部分を除去してかぶせ物(クラウン)を製作します。 歯が根の先まで割れた場合には残念ながら、抜歯をするしかありません。 歯周病 根の周囲に着いた細菌の感染が原因で歯ぐきに炎症が起こります。特に深い歯周ポケットの中にウミがたまった場合には、歯ぐきにおできができることがあります。(オートクレーブ 歯科) 治療法 根面の歯石を除去して、患者さんにはブラッシングをよくしていただきます。 深い歯周ポケット、分岐部病変がある場合には手術が必要なこともあります。 最後に 歯ぐきのおできは自分で治療することができません。歯ぐきにおできを見つけたら、すぐにお近くの歯科医院を受診してください。
半分以上の歯が虫歯に!? 更年期障害が引き起こす虫歯の恐怖
先日放送されたTBSのバラエティー番組『私の何がイケないの?』に、女優の大場久美子さんが出演されました。番組中で口腔内を調べると、なんと虫歯が17本もできていたのだとか。その数にもびっくりしますが、その原因は更年期障害だというからさらに驚きです。果たして予防法はあるのでしょうか? ホルモンの乱れがさまざまな不調を引き起こす 女性ホルモンの分泌は40歳を過ぎたころから減り始め、閉経時に急激に減少します。この閉経前後の数年間が「更年期」です。ホルモン分泌のバランスが乱れることにより、のぼせやほてり、動悸、倦怠感などの身体的症状や、イライラや強い不安感、不眠などの精神的症状が現われてきます。更年期の症状は個人差がありますが、症状が強く出て日常生活に支障が出る場合を更年期障害と呼びます。 更年期障害のひとつ、「唾液の分泌異常」 唾液の分泌は、性ホルモンに影響を受けます。更年期になると女性ホルモンが減少することで、減少もしくは過多など唾液分泌の異常が起こってしまうのです。大場さんの唾液の分泌量を測定すると、一般の平均分泌量のおよそ3分の1。その唾液を採って医療用顕微鏡で見ると、大量の細菌がいることがわかりました。正しい歯磨きができているにも関わらずたくさんの虫歯ができてしまうのには、更年期障害特有の“唾液の減少”が関与しているのです。唾液には口腔内の清潔さを保つ効果があり、分泌量が減ると虫歯菌が繁殖してしまいます。そのため、知らず知らずのうちに虫歯が増えてしまうのです。また、唾液が減ると、歯周病や口臭にもつながります。(コントラアングル) 唾液分泌の促進と歯科検診が予防の手立て 唾液の分泌腺をマッサージすることで、唾液の分泌を促せます。耳の前にある耳下腺を、円をかくようにマッサージすると、じんわり唾液が出てきます。話題の「舌回しエクササイズ」も有効です。口を閉じた状態で、歯茎をなぞるように舌を時計回り・反時計回りに各20回行います。1日3セットやるとほうれい線や二重あごにも効くと言われており、美容効果もあって一石二鳥です。また、ガムを噛むのも唾液を出すのに効果的。キシリトールなどの歯によいガム選んでみてください。(歯科診療ユニット) 日本人女性の平均閉経年齢はおおよそ50歳。この年代にさしかかったら、知らない間に虫歯になっている可能性があるかもしれません。今は痛くなくても、進行して神経に達すると急激に痛くなるのが虫歯の特徴です。何本も虫歯になると治療に時間も費用もかかりますから、定期的に歯科検診を受けることを心がけてみてください。
バイオフィルムの破壊が80歳まで歯を守るたった一つの方法だった
バイオフィルムとは 日本語では『菌膜』。複数の微生物が集合して作る構造体のこと。 最も有名なのは口の中で歯周病菌が作る歯垢(プラークバイオフィルム)ですが、バイオフィルムそのものは自然界のいろんな場所で見ることが出来、基本的には水と微生物がいればどこにでもあると思って間違いありません。 例えば台所の排水溝がヌメヌメしているのもバイオフィルムの仕業ですし、コンタクトレンズに発生しては眼病の原因となることもあります。石油を運ぶパイプラインにもバイオフィルムが発生し、まるで不健康な人の血管の様にパイプを詰まらせることが問題になっています。 ちなみに悪役の代表のように言われるバイオフィルムですが、内側にいる微生物が人にとって好ましい働きをする善いバイオフィルムももちろんあります。 例えば、お酢はお酒を発酵させて作られるのですが、その過程でお酒の表面に酢酸菌によるバイオフィルムが形成されます。これが外から侵入する悪い細菌を防ぐ役割を果たし、お酢作りには欠かせません。 昔のお酢職人が一番恐れていたのは、何よりも地震だったそうです。(歯科機器通販) 人類の敵『プラークバイオフィルム』 数あるバイオフィルムの中でも口の中で作られるものは口腔内バイオフィルム。 さらに歯の表面や歯周ポケットに発生する物は、特にプラークバイオフィルムと呼ばれ区別されています。 また口臭の元とされる『舌苔』という、下の表面が白くなった物もバイオフィルムの一種ですが、プラークとは別の細菌で構成されており、取り過ぎると逆に口臭の元になると言われています。 プラークバイオフィルムの特徴 バイオフィルムは、表面にネバネバした膜の様なバリアーを張ります。 このネバネバの粘着力が一ヵ所に張り付く力を強くし、水で流した程度では剥がれることはありません。 川の中にある石にバイオフィルムが作られるのも、毎日水を流している排水溝にいつの間にかへばりついているのも、このネバネバが原因です。 さらにこの膜は文字通りバリアーとして機能し、外から来る他の細菌や薬品から内部にいる細菌を守る役割をします。 排水溝をキレイする洗剤の注意書きに、換気や手袋を使用するようにという記載があるのは、皮膚や粘膜に悪影響が現れるほどの強い薬品を使わなければ、バイオフィルムのバリアーを破壊できないということです。 しかも厄介なことに、バイオフィルム内の細菌は、分裂活動が通常の細菌と比べて非常に遅くなることも分かっています。その為、細胞分裂に作用して死滅させる抗生物質も効きにくくなってしまいます。 その上、プラークは石灰質と結合し『歯石』になる事で、物理的な強度を高めて歯ブラシ程度では手が出ない固さになってしまいます。 これらの事から、一度バイオフィルムが形成されてしまうと、取り除くのが非常に困難だということが分かりますね。 プラークバイオフィルムができるまで プラークの形成にはいくつかの段階を経る必要があります。 1. ペリクルの吸着 ペリクルとは、唾液に含まれる有機物です。 最初のきっかけは細菌ではないんですね。 2. 初期細菌の定着 ペリクルが付くと、ペリクルのタンパク質を好む細菌がその上を覆っていきます このペリクルを好む細菌の事を『初期細菌』。そしてある程度の大きさまで育った状態を『初期定着菌群』と呼びます。…
虫歯に対して食べ物・飲み物で症状を改善する対処法
はじめに 著者は高校の頃に虫歯を治療して以来、再び歯医者に行くことがないように、食べ物や飲み物に気をつけています。今回はその方法をご紹介します。 どれぐらいの症状のときに実践したのか 一時期アメやガムを食べるのがクセになっていたことがありました。それを数日続けていたら、奥歯が少し痛み始めたので、すぐさま食べるのをやめ実践するようにしました。 行なうべきタイミング 一番は痛みを少しでも感じたときだと思います。そのまま続けていると、自分では対処できず、歯医者に行かなくてはならなくなるので、少しでも痛みを感じたら行いましょう。(オートクレーブ) 対処に必要なもの キシリトール入りのガム お茶(緑茶や麦茶など) 野菜(できれば温野菜) 具体的な対処法 ガムを噛む ついつい口寂しいと、甘いアメやガムを食べたくなるのですが、食べるならキシリトール入りのガムを食べましょう。キシリトールは虫歯菌を寄せ付けません。 お茶を飲む お茶は口の中の菌を殺菌してくれる効果があるので、食事の後にお茶を飲むようにします。また可能であれば、うがいや、口の中をすすぎましょう。ジュースやスポーツドリンクなどは糖分を多く含むので避けましょう。 野菜を食べる お腹が空くと、間食に甘い物が欲しくなりますが、もちろん虫歯の一番の原因になるので、著者は温野菜をタッパにあらかじめ詰めておき、お腹がすいたら、塩をかけて食べるようにしていました。 これは野菜を食べることを習慣にすることで、甘い物を食べる量を減らす目的です。また健康にも美容にもいいので一石二鳥です。 実践効果 まず野菜を多く食べることで甘い物の量が減ったので虫歯になりにくくなりました。もちろん全く食べないのはストレスになりますので、ある程度は食べていましたが、食べた後はすぐ歯を磨くように心がけました。 また以前は糖分の入ったアメやガムを食べていましたが、キシリトール入りのガムのみにしたら、歯が痛むことことがなくなりました。 おわりに いかがでしたか?歯医者にどうしても行きたくないという方は、この方法で改善してみましょう!
口の中が酸性に傾く“だらだら飲食”をやめて、健康な歯をキープ
親知らずを除いて28本生えている歯のうち、健康な歯が何本あるか数えたことはある? 年を重ねても健康な生活を送るためには、80歳で20本以上、自分の歯を残すことが必要だと言われているそう。そこで、神谷町デンタルクリニック院長の高島美祐さんに、いつまでも健康な歯を保つポイントを教えてもらった。 「まず、絶対にやめたほうがいいのは、清涼飲料水やフルーツジュースを少しずつ長時間飲み続ける習慣。口のなかは本来、唾液の作用で中性な状態で、歯のミネラル分は口のなかが酸性の状態が続くと、溶け出してしまいます」(同)(超音波スケーラー) 市販の飲み物の多くは酸性なので、休まずに飲み続けると、歯全体がもろくなるし、むし歯にもなりやすいそう。むし歯菌が酸を発生させるので、さらに歯のミネラル分が溶けてもろくなってむし歯が増える…という悪循環に陥ることも。 「こまめに水分補給をするなら、水かお茶、あるいは砂糖が入っていない炭酸水を選びましょう。だらだらと食べることも、口のなかを酸性にする原因に。おやつを食べるならランチの後など、まとめて食べるようにしましょう」(同) 仕事の合間にジュースやおやつをつい口にした場合は、すぐに歯を磨いたほうがベター。ただし、口の中が酸性のまま普通に磨くと、歯を削ってしまう可能性もあるとか。酸性に傾いた口の中を中性に戻す作用がある歯磨き粉やマウスウォッシュを使うといいそう。 ちなみに、“むし歯”とは、歯が黒くなったり欠けたりした状態のことだと思いがちだけど、初期のうちは見た目では分からないとか。そのため、定期的にデンタルフロスで初期虫歯をセルフチェックするのがおすすめとか。 「ワックスでコーティングされていないデンタルフロスを選び、歯と歯の間をケアしてみましょう。糸がささくれたり、歯の間でひっかかる感触があったりすれば、むし歯が始まっている可能性があります。早めに歯科医院でチェックしてもらってください」(同) ちょこちょこと食べたり飲んだりするのは、歯にとって百害あって一利なし。長く健康な歯を保つためには、間食は控えるか、その後には歯磨きを忘れずに!(ウォーターピック) 高島美祐 歯科医師/神谷町デンタルクリニック院長。奥羽大学歯学部卒業。東京、神奈川、大阪の歯科医院で院長、副院長を歴任し、海外でのインプラントトレーニングにも多数参加。2014年開業。日本では珍しいマイクロスコープを使った精密歯科治療も行っている。