歯周病が心筋梗塞の原因に!
「歯周病菌が全身疾患に関係していることがわかってきています」と話すのはかねやす歯科医院の金安秀樹院長。今回は心臓血管疾患との関連について聞いた。
心筋梗塞発症リスクが3割も高くなる
口の中に細菌がいることがわかったのは20世紀に入ってから。多くの研究で口の中の菌が全身疾患を引き起こすという考えが広まり、歯周病の脅威が明らかになっていった。中でも、1989年にフィンランドのK・マイラ博士が発表した論文が注目を浴びた。歯の状態がよくない人の急性心筋梗塞発症リスクが歯周病と関連していることが判明。さらに、歯周病患者は一般の人に比べて3割程度高い割合で心筋梗塞の発作を起こすことがわかった。(
歯科診療ユニット)
血液中に歯周病菌が!脳の疾患にも…
その後の研究では、心臓の動脈硬化で亡くなった患者の頸動脈から歯周病菌が発見されている。菌が歯周ポケットから血液中に入り込み、体中の血管に勢力を伸ばしていたのだ。
日本人の死亡原因は1位がん、2位心臓病、3位脳疾患。2位3位は血管に何らかの障害が生じたことで死亡している。つまり、歯周病は脳の疾患にも関連しているといえる。「組織内に浸透しやすい強い菌をなくすことが重要です。丁寧な歯磨き、プラークコントロールを徹底しましょう」(
口腔洗浄器)
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