C3の虫歯に対する根管治療の手順について
虫歯を除去したあと、歯髄への穿孔を実施!
まずは、虫歯菌に感染した歯質を除去します。虫歯を取りのぞけたら、さらに削って歯髄を露出させます。そして、「ファイル(針の先端がやすり状になった器具)」を使い、歯髄を除去します。歯髄腔はもちろん、根管の内部にある歯髄を含めて、きれいに取り除かなくてはなりません。いわば、歯の内部を空っぽにする作業です。
歯の内部を治療するとき、周囲の唾液が入りこむと、虫歯の再発率が上がります。唾液の侵入を防ぐため、治療中の歯をゴムのシートで覆い、周囲とわける処置をおこなうことがあります。この処置を「ラバーダム防湿」といいます。
ファイルを使って、根管を拡大する!
抜髄が終わったら、根管治療に入ります。根管治療では、まず「ファイル」を使って根管の壁を削ります。普通は0.1~0.2mmくらいの細い根管がいくつも枝分かれしていますが、これを0.4~0.5mmの太くて真っ直ぐな空洞にまとめます。この作業を「根管拡大」と呼んでいます。(
超音波スケーラー)
根管充填をおこない、再感染を防ぐ!
根管が十分に拡大できたら、内部に薬剤を詰めます。「ガッタパーチャポイント」「MTA」などの薬剤を詰めこんで、根管内の再感染を予防するわけです。隙間ができないように、圧力をかけながら薬剤を詰めていきます。この処置を「根管充填」と呼びます。
最後に詰め物・かぶせ物をして完了!
根管治療が終わったら、詰め物・かぶせ物をして完了です。虫歯が小さければインレー(詰め物)、大きければクラウン(かぶせ物)を入れます。自由診療であれば、セラミック製の白い詰め物・かぶせ物を使うこともできます。
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