上顎洞炎の原因はなんですか
風邪・インフルエンザが発端
本来、副鼻腔の分泌物・異物は「自然孔」という穴を通じて鼻腔に入ります。しかし、風邪・インフルエンザなどで炎症を起こすと、自然孔が塞がってしまいます。自然孔が塞がると、副鼻腔には分泌物が溜まり、自浄作用が働かずに炎症を起こします。結果、副鼻腔炎を起こすわけです。
そのほか、別のメカニズムで副鼻腔炎を起こすケースもあります。細菌・ウイルスが、開いた状態の自然孔を通ってダイレクトに副鼻腔へと侵入することがあるからです。この場合、細菌性・ウイルス性の炎症が起こって、副鼻腔炎になります。
慢性的な鼻炎が原因
アレルギー性鼻炎などで慢性的に炎症を起こしていると、鼻腔の炎症が副鼻腔に拡大することがあります。もともと慢性的に鼻炎を起こしている場合、自然孔の閉塞が長引き、副鼻腔に膿が溜まっていく傾向があります。(
虫歯検知器)
虫歯・歯周病による歯性
上顎洞は、鼻の両脇に存在する空洞です。そのため、上奥歯の歯根は、上顎洞のすぐ近くに達しています。中には、歯根が上顎洞まで突き抜けている人もいます。そのため、虫歯・歯周病菌が歯根に感染すると、炎症・感染が上顎洞まで及ぶことがあるのです。
虫歯が歯根付近に炎症を起こすケースは、決して珍しくありません。「神経まで達した深い虫歯」「神経を抜いた歯で再発した虫歯」は、痛みを感じないまま進行します。虫歯菌は根管(歯根の中にある神経・血管の通り道)に侵入して、歯根の周囲に炎症を起こします。この炎症が、上顎洞に及ぶわけです。
抜歯した傷口の感染
前述のとおり、上奥歯の歯根が上顎洞まで及んでいるケースがあります。そのため、上奥歯を抜歯すると、傷口が「上顎洞に直結する穴」になる場合があるわけです。この状態で傷口が不衛生になり、細菌感染を起こすと、当然、炎症が上顎洞まで及ぶ恐れが出てきます。
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