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携帯型心電計

携帯型心電計とは?

皆さんは健康診断や病院などで、心電図検査を受けたことがありますか。ベッドに寝て電極を手足と胸の数か所につけて、器械が波形を出力するものです。その波形を医師や検査技師がみて、心臓に異常がないかどうかチェックします。これを12誘導心電図検査といいます。
心臓病を検査する時、心電図検査が欠かせません。しかし、異常(発作)が起きたときの心電図を測ることが重要なのですが、一過性のものや、たまに起きる発作を病院の心電図検査でとらえることは難しいのです。
そこで最近、普及し始めたのが携帯型の心電計です。いつも携帯して、いつでも、どこでも、だれでも簡単に計測できる心電計は、異常が起きたときに素早く計測するだけでなく、スポーツの前や毎朝のチェックなど、予防のために活用することもできます。
ここでは、携帯型心電計の上手な使い方について、やさしく解説いたします。
携帯型心電計にはどんな種類がありますか。
市販されている携帯型心電計は何種類かありますが、代表的なものを紹介します。 ひとつはオムロンヘルスケアやパラマテックが販売している家庭用心電計です(写真3中央と右端)。 持ち歩くのには少し大きめですが、比較的安価で簡便に計測できます。メモリーカードに記録保存され、液晶画面で波形を確認することができますし、コンピューター上で心電図をプリントアウトすることもできます。異常があるかどうかは器械が自動判定してくれます。機器の特性から不整脈の診断を主体としています。
もうひとつはカードガード社製のものです。薄型で持ち運びも簡単です(写真3の左端)。伝送機能があり、電話で簡単にデータを送ることができます。所定の伝送先(コールセンター)に送るとすぐに自動解析された心電図とコメントがファクシミリまたはEメールで送られてきます。値段は前者より高価ですが、機器の特性から不整脈だけでなく狭心症などの虚血性心疾患の発見をも視野に入れています。
 
また、トライテック社のものは両手の親指を心電計に当てるだけで計測できます(写真4)。

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