歯茎に口内炎ができてしまった!家でできる対処法
歯茎にできた口内炎の種類は主にアフタ性口内炎とウイルス性口内炎があります。円形から楕円形で中央がくぼんでいる白いものはアフタ性、水ぶくれのような口内炎が多発したときはウイルス性口内炎の可能性が高いです。では、それぞれの対処法について説明していきたいと思います。
口内炎ができるメカニズム
初めに、口内炎はどうしてできてしまうのでしょうか?
ビタミン不足や、疲労、ストレス、強いブラッシング圧あるいはウイルス感染などの外からの刺激などにより、タンパク質を分解する酵素の一種プラスミンが発生します。
増え続けたタンパク質を分解する酵素によって、炎症を引き起こす成分(ヒスタミン)や痛みを引き起こす成分(プロスタグランジン・ブラジキニン)が出ます。
炎症が続くと、粘膜の表面がただれてしまいます。
さらに炎症が続くと、ただれた部分がえぐられてしまいます。
このようにして口内炎ができてしまいます。口内炎を予防するためには、ビタミン不足や、疲労、ストレス、歯磨きをゴシゴシ強くすることあるいはウイルス感染などの外からの刺激を避けることが大切です。
では、口内炎ができてしまったら、どのように対処すればいいでしょうか?口内炎の種類別に説明していきたいと思います。
アフタ性口内炎の対処法
円形~楕円形の中央部がくぼんだ白い口内炎がアフタ性口内炎です。この口内炎の原因は、栄養の偏りや疲れ、ストレスなどが考えられます。
うがいをする
口の中にたくさん細菌がいると、炎症がおさまらず治りが遅くなってしまいます。うがいをして、口の中を清潔に保ちましょう。うがい薬を使用する場合は、アルコールフリーの刺激が弱いものにしましょう。
小まめに水分補給
口の中が乾燥すると、細菌が繁殖してしまいます。刺激の少ない飲み物を小まめに飲んで、早く口内炎が治る環境を作りましょう。
塗り薬を塗る
歯磨き、うがいをした後に、炎症を抑え、表面を保護する効果のある塗り薬(ケナログ、トラフル軟膏など)を塗りましょう。口内炎を乾燥させてから薬を塗ると、塗り薬が長持ちします。
貼り薬をつける
塗り薬を上手く塗れない、味が苦手という人には、貼り薬がお勧めです。アフタッチやトラフルダイレクトなど口内炎の張り薬が市販されており、違和感少なく患部に張っておくことができます。
ビタミン剤を飲む
口内炎を早く治すためには、皮膚や粘膜を守るビタミンB2、皮膚や粘膜の健康を維持するビタミンB6が含まれているビタミン剤を飲むようにしましょう。
栄養バランスを考えた食事を心がける
口内炎を治し、予防するためには、ビタミンB2、ビタミンB6が不可欠です。ビタミンたっぷりの食事を心がけましょう。
ビタミンB2,B6が多く含まれている食品は以下のとおりです。
ビタミンB2: レバー、ウナギ、青魚、納豆、卵(卵黄)など
ビタミンB6:にんにく、レバー、かつお、まぐろ など
歯科医院で炭酸ガスレーザー治療
炭酸ガスレーザーを使用して、すぐに痛みを取り除く治療方法です。
手っ取り早く痛みが無くなりますが、炭酸ガスレーザーがない歯科医院もありますので、電話で確認してから行くようにしましょう。
ウイルス性口内炎の対処法
歯茎に水ぶくれのような口内炎ができた場合、まず考えられるのが、手足口病とヘルペス性歯肉口内炎です。
手足口病
口の中だけでなく、手や足にも水ぶくれのようなものができてしまいます。
残念ながら特効薬はなく、対症療法のみになります。安静にして、脱水症状や体力低下に気を付けるようにしましょう。
ヘルペス性歯肉口内炎
ヘルペスに初めて感染した乳幼児に見られる症状です。歯肉に口内炎ができ、強い痛みがあります。病院で薬をもらい、食べやすいもの、飲みやすいものを食べるようにしましょう。
乳幼児は脱水症状を起こしやすいので、飲食できない時間が長く続いた場合は病院で点滴をしてもらうようにしてください。
この他、カンジダ性口内炎や口唇ヘルペスなどでも歯肉に口内炎ができてしまうことがあります。
まとめ
以上のように、アフタ性口内炎、ウイルス性口内炎の対処法を説明しました。一度に4つ以上口内炎ができたときや、口内炎が約2週間経っても治らない場合は皮膚科や歯科医院を受診するようにしましょう。
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