突然ですが、歯茎がはれていたり、歯磨きをするたびに血が出ていたりしませんか? その症状、ひょっとすると“歯周病”の初期サインかもしれません。
歯周病というと「自分にはまだ関係ない」と思いがちですが、実は30代で20%を超え、その後は右肩上がりの罹患率となっているのです。これは決して人ごとではないですよね。
そこで今回は、歯科医師である西川義昌先生の著書『知っておきたい歯と口の健康学』や『WooRis』の過去記事を参考に、“歯周病にかかりやすい人のお口の特徴”を5つご紹介します。当てはまっていないか、ぜひチェックしてみてください。
■1:1日に歯磨きをほとんどしない・時間が短い
毎食後に歯磨きをするようにしていますか? あるいは、1分程度で歯磨きを終わらせていませんか?
歯磨きをしっかりしないと、歯に歯垢がつき、口の中が不衛生な状態に。不潔で歯垢の多い口の中は、虫歯菌だけでなく“歯周病菌”も大量に繁殖させてしまうそう……。1回あたり、2分以上かけて歯磨きをするようにしましょう!
■2:歯石の除去をしばらくしていない
WooRis』の過去記事「えっ…歯の骨が溶ける?歯科医が警告“歯石”を放置するリスク」でもご紹介しているとおり、歯石が原因となり、炎症を起こし歯周病を進行させてしまうといいます。
歯石は、歯茎の奥にひそむ“見えない歯石”もあるので、3~6カ月に1回程度、歯科検診を受けると安心でしょう。
■3:口呼吸をしている
『WooRis』の過去記事「口臭や歯周病の原因にも!歯科医が警告する“口呼吸のリスク”とは」によれば、“口呼吸”をしていると口の中が乾きやすく、歯垢がたまりやすくなるとか。
日中であれば、意識して鼻呼吸ができると思いますが、寝ている間は無意識のうちに口呼吸になってしまうことも。気をつけてくださいね。
■4:歯並びが悪い
歯並びは、単に見た目の問題だけではありません。歯並びが悪いと、歯磨きをしづらいため、歯垢がどうしてもたまりがち。虫歯や歯周病、口臭を引き起こす原因となってしまいます。
歯ブラシが届きにくい部分は、タフトブラシやフロスを使って、確実にケアをしましょう。歯科用タービンハンドピース
■5:睡眠中に歯ぎしり、歯のかみ合わせが悪い
睡眠中に歯ぎしりをしていたり、歯のかみ合わせが悪かったりしている方は要注意。
というのも、歯や歯周組織に不適切な力が加わることは、歯周病を悪化させる原因となるようです。思い当たる節のある方は、早めに歯科医院に相談するようにしてください。
以上、歯周病にかかりやすい人のお口の特徴をご紹介しましたが、いくつ当てはまっていましたか? 意外と該当するものがあったのではないでしょうか。
厚生労働省のデータによれば、歯周病の罹患率は30~34才で20%超、45~49才で40%超、60~64才で50%超といったように、加齢とともに右肩上がりで増えていきます。
それとともに、“歯周病が原因で歯を抜く割合”も30代から増加していますので、若いうちからお口の健康を大切にしていきましょう。ご参考にしてみてください。
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