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横磨きはNG?歯科医直伝「正しい歯の磨き方」

毎日の歯磨きを正しくきちんとすることは、歯と歯茎を健康に保つための基本であることは、誰でも知っていることです。

 
では、あなたは、毎日の歯磨きを正しい方法で口腔洗浄器行っていると自信を持って言えますか?
 
特に男性は、朝の忙しい時間帯や、夜、飲んで遅い時間に帰宅すると、ついつい歯磨きがおろそかになってしまい、簡単に済ましてしまう方も多いのではないでしょうか?
 
■いつ正しい歯磨きを教わりましたか?
 
ところで、最近、正しい歯磨き方法を習った記憶はありますか?
 
小中学校では、毎年、歯科検診と共に、歯磨き指導が行われている学校が多いのですが、これが高校生になると、歯科検診はあっても、歯磨き指導まで行っている学校は少数になってしまいます。
 
そして、もちろん大学では、学校単位での歯科検診もなければ歯磨き指導もありませんし、社会人になった後も、会社単位での歯磨き指導などもほとんどないと思います。
 
そう考えると、小中学校で歯磨きの方法を習ったのが最後という方も多いわけです。
 
■歯ブラシは横に動かすものと思っていませんか?
 
おそらくほとんどの方が、小中学校の時に習った歯磨き方法は、多少の違いはあっても、歯ブラシを軽く持って横方向に小刻みに動かしながら、歯を一本ずつ丁寧に磨いていく方法だと思います。
 
それに、歯ブラシや歯磨き粉のテレビコマーシャルを見ても、歯ブラシは横に動かしています。
 
でも、歯ブラシを横にして歯を磨くと、歯ブラシの毛先は2~3本の歯に同時に当たる事になり、1本ずつは磨けません。
 
もちろん、時間を掛けて丁寧に歯を磨くのであれば、横磨きでも問題はありません。しかし、時間を掛けないで歯磨きをした場合、横磨きだと2~3本の歯を同時に磨くことになり、歯と歯の間に毛先が届かず、汚れが残ってしまうことが少なくありません。
 
また、歯ブラシを強い力で大きく動かして磨いていると、歯の根元の部分が歯ブラシで削れてしまい、知覚過敏の原因になることもあり、歯茎にもダメージを与えるおそれもあるのです。
 
■歯ブラシを縦に使ってみると
 
そこで、歯ブラシを縦にして歯磨きをしてみると、どうでしょうか。
 
市販されている歯ブラシの毛先は、ほとんどが長方形ですので、歯ブラシを縦に歯に当てると、ちょうど歯ブラシの毛先が歯1本に当たるようになります。
 
そのため、縦に歯ブラシを当てて歯を磨くと、意識しなくても1本ずつの歯を磨くことができるようになります。
 
また、縦に歯ブラシを動かすと、毛先が歯と歯の間に当たるようになるため、磨き残しも少なくなります。
 
■縦磨きは知覚過敏の予防にもなる
 
さらに、実際に縦磨きをしてみると分かるのですが、縦磨きの場合には、歯ブラシを大きく動かせません。
 
横磨きだと、急いでいる時などは、ついつい歯ブラシを強い力で大きく横に動かしてしまいがちになりますが、これは前記したように、歯の根元を削ってしまい、知覚過敏の原因を作ってしまいます。
 
しかし、縦磨きだと、歯ブラシを大きく動かせないのと、元々、歯の根元も縦方向に磨いているために、強い力で磨いたとしても、歯の根元が削れないのです。
 
■歯ブラシを縦にして使うポイント
 
ただ、今まで、ずっと歯ブラシを横にして歯磨きをしてきた方にとっては、最初は縦磨きが難しいかもしれません。
 
特に上の奥歯の外側は、頬があるので、歯ブラシを歯に対して完全に縦には出来ないのです。
 
そこで、奥歯の外側を磨く時には、口を閉じ気味にして、歯ブラシを縦に使うつもりで、1本ずつ磨くのがポイントです。
 
こうすることで、磨き残しを減らすのはもちろん、知覚過敏の予防にもなりますから、今日から歯磨きの際には意識してみてください。

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