虫歯など内部を光を使って完全消毒
歯の内部で神経や血管が通っているのが「歯根管(しこんかん)」と呼ばれる場所だ。虫歯などでこの内部に感染が生じると、歯の腐敗が進んで歯が使えなくなるかもしれない。
この歯根管の治療では、消毒が重要な要素にある。
このたび「光線力学的治療法(PDT)」という新しい方法が、追加消毒のために有効とする検証結果が発表された。
テキサス大学健康科学センターの研究グループが、歯科分野の国際誌であるジャーナル・オブ・エンドドンティクスの2014年7月号で発表したもの。(
オートクレーブ)
光線力学的治療法は、歯に光を当てて、あらかじめ飲んだ光に反応する薬の効果を一定の場所だけで発揮させる治療。がんの治療や皮膚の美容の分野などのレーザー治療で使われることが多い。
研究グループは、これまでの研究報告に基づいて、光線力学的治療法の細菌を減らす効果を検討した。複数の研究を評価した結果、主要な3つの研究報告で光線力学的治療法が歯根管治療において細菌量を効果的に低下させられると判明。91.3%~100%の細菌減少効果を出せると分かった。
日本でも歯科治療で導入する動きもあるようで、歯の治療を考える上で参考になりそうだ。(
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