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毛先が開いたら…では遅い!歯科医が教える「歯ブラシの交換時期」

歯磨きで最も重要なアイテムの1つが歯ブラシ。皆さんは、どの程度の頻度で交換していますか? 「毛先が開いたころかな……」という人も多いと思いますが、実はそれでは遅いようです……。

 
そこで今回は、富山県の小矢部市にある『渡辺歯科医院』の院長・渡辺智良先生に、正しい歯ブラシの交換時期を教えてもらいました。
 
■毛先が開いた歯ブラシは歯茎を傷める場合も
冒頭でも触れた通り、歯ブラシは毛先が開いたら交換するという人も少なくないと思います。どうして毛先が開くと駄目なのでしょうか?
 
渡辺先生に聞いてみたところ、「歯ブラシは毛先で磨いています。毛先が開いてしまっては、歯に対して毛先が直角にあたらず寝てしまいます。毛先が寝てしまうと、歯垢(プラーク)のバイオフィルムを破壊できないのです」との話でした。
 
さらに「毛が開いてしまった歯ブラシは、毛先が無駄に歯茎に触れますので、歯肉を傷めてしまうケースもあります」とのこと。
 
ちなみにバイオフィルムとは『WooRis』の過去記事「それじゃ歯垢は取れない?歯科医が語る“バイオフィルム”の実態」でも触れましたが、歯垢のネバネバとしたバリア機能です。
 
このバリアの中に、虫歯菌や歯周病菌が隠れていますので、毛先で何度もこすってフィルムを破壊してあげる必要があるのですね。
 
 
■ブラシの交換時期は1カ月が目安
では、毛先が開いていなければ交換しなくてもいいのでしょうか? 渡辺先生は「そうではない」と指摘します。「毛先が開いていなくても、(毛の)コシがなくなってきたら歯ブラシを交換すべき」だとか。
 
「交換の目安は1カ月くらいです。歯ブラシはナイロン製のため、力を加えると時間とともにどうしても変形します」とのこと。
 
歯ブラシのコシが弱くなれば、毛先が寝やすくなってしまいます。結果として毛先で歯垢を効率的にこすれなくなってしまうのですね。
 
それほど高くはない商品。1カ月に1回くらいは定期的に交換をしてみては? 古い歯ブラシだと、雑菌が繁殖しやすくなることもあるみたいですよ。
 
 
以上、歯ブラシの適切な交換時期を紹介しましたが、いかがでしたか?
 
ちなみに、歯ブラシの毛先に色がついてしまった場合、「色素自体は不潔ではありませんが、気持ちよくはありません。これを1つのきっかけにして歯ブラシを交換してみては?」とも教えてくれました。
 
あわせて参考にしてみてくださね。

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